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お酒を飲むと赤くなる人はがんのリスクが高い?!

お酒の強さとがんのリスクの関係は?

お酒が好きでも、アルコールに強いかどうかは別問題です。アルコールに強いか弱いかは、アルコールの代謝成分であるアセトアルデヒドを分解する、アセトアルデヒド脱水素酵素が十分に働いているかどうかで決まります。自身がアルコールに強いかどうかがわからない人は、「アルコール耐性検査」を受けてみましょう。

◆お酒は、適度にたしなむ程度なら百薬の長といわれ、健康にもよいとされています。ところが飲みすぎは体をむしばむ毒液になります。WHO(世界保健機関)の報告でも、アルコール類の飲みすぎは、がんの発症リスクを増大させるといわれています。とくに食道がん、肝臓がん、咽頭がん、乳がんのリスクが高くなると報告されていますが、日本人を対象とした調査結果は出ていません。

◆日本人は欧米人に比べ、生まれつきお酒が弱い体質の人が多いというデータがあります。これは遺伝子によるもので、変えたいと思っても変えられません。日本人の遺伝子をアルコール耐性から詳しく見てみましょう。

◆アルコールに強いかどうかの耐性を測る遺伝子は、アセトアルデヒド脱水素酵素2遺伝子(ALDH2遺伝子)と呼ばれます。ALDH2遺伝子は、「活性型」(もともとアルコールに強い体質の人)、「低活性型」(お酒は好きでもアルコールに弱い人)、「不活性型」(お酒がほとんど飲めない、受けつけない人)に分かれます。日本人の場合は、ALDH2遺伝子が十分に働く「活性型」が約50%、「低活性型」は約40%、「不活性型」は約5%で、おおむね半数近くはもともとアルコールに弱い体質であることがわかります。

◆アルコールに弱い体質の人がお酒を大量に飲み続けると、がんの発症リスクが高まることがわかっています。例えば、お酒を飲むと赤くなる人は、食道がんになるリスクが、そうでない人の10倍近く高くなるといわれています。二日酔いになりやすかったり、少量ですぐに酔ってしまうような、ムードに弱いお酒好きは要注意です。自分を守るためにも、アルコールに強い体質なのかどうかを科学的に知っておく必要がありそうです。

◆最近では、人間ドックのオプション項目に入っていたり、家庭でも気軽にアルコール耐性を検査できるキットも販売されています。仕事やサークルのお付き合いなど日ごろから飲酒の機会が多い人は、この機会に自身のアルコール耐性を調べておくとよいかもしれません。

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2012年8月8日)

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