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乳腺のう胞って、何?

数が多いと乳がんになる?

乳がん検診を受けたとき、「乳腺のう胞がある」といわれて不安を感じている人は少なくないことでしょう。かなり高い確率でみられるのに、乳腺のう胞については、あまり知られていないのが現状です。一体、乳腺のう胞とは何でしょう? 乳がんになることはあるのでしょうか。

◆乳腺のう胞は、ひと言でいえば乳管がふくらんだものです。乳房には、乳腺という分泌物を出す役割を果たす組織があります。分泌物が出ていかなければ、当然どこかにたまっていきます。このようにして分泌物がたまった部分、袋が乳腺のう胞です。

◆乳腺のう胞の数や大きさは、人によって異なります。1か所だけにできる人もいれば、何か所にもできる人もいます。非常に小さいものからさまざまです。のう胞自体はがんではないので、基本的には放っておいてよいものです。数の多少や大きさはさほど気にすることはないでしょう。

◆ただし、なかには注意が必要なものもあります。のう胞の内部にしこりがある場合です。「乳管内乳頭腫」や「のう胞内乳がん」の可能性があり、いずれも袋をつくって増殖しています。

◆乳管内乳頭腫は良性ですが、のう胞内乳がんの場合は、袋に分泌物をためながらがん細胞が増殖し、しこりも増えていきます。一般に、若い人では乳管内乳頭腫のことが多く、60代以降では乳がんである可能性が高くなってきます。

◆のう胞内のしこりが、乳管内乳頭腫なのかのう胞内乳がんなのかを見分けるには、細胞をとって調べる必要があります。乳房に細い針を刺して中にたまった液体を吸引し、がん細胞の有無を調べるのです。

◆この液体に血液が混じっていたり茶褐色をしている場合、あるいは吸引後ものう胞が残っていたり12週間以内に再発した場合には、のう胞の壁にがんが潜んでいる可能性があります。そのため、手術でのう胞を切除する必要があります。

◆のう胞がたくさんある場合、また、若い人で乳腺組織が豊富な場合は、マンモグラフィでは見つけることがむずしいので、1年に1回は超音波検査が必要です。

(監修:中村クリニック院長 中村理英子/2013年6月26日)


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