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10代の妊娠…そのリスク

適切な性教育の普及を

現代の日本において少子化は大きな問題。1人の女性が一生のうちに出産する子どもの平均数、いわゆる出生率が2014年には9年ぶりに低下、妊娠年齢の高齢化も顕著になっています。しかし、その一方で、10代の出生数は35年前と比較してもあまり変化がありません。いったいどのような背景があるのでしょうか。

◆2014年の日本の出生率は1.42人。晩産化の傾向も続いています。厚労省人口動態統計「出生数の年次推移、母の年齢(5歳階級)別」によると、2003年以降、最も多い出産年齢は、20代後半(25〜29歳)から30代前半(30〜34歳)と変わってきています。

◆この年以降、30代前半および30代後半(35〜39歳)以上の出生数の割合は、右肩上がりに増えています。とはいえ、高齢で出産する人が増加しているものの、全体の出産総数は減少傾向に。2000年の119万547人と2013年の102万9816人を比較しても、16万人以上減っているというのが現状です。

◆一方、10代(15〜19歳)の出生数の推移はどうでしょうか。1980年では1万4576人、1995年は1万6075人、2013年は1万2963人と、全体の出生数が大きく減少しているにもかかわらず、あまり変化がありません。近年はむしろ微増しているとも。また、人工妊娠中絶率も減少することもなく、望まない妊娠が多いことがわかります。

◆このような背景に、性教育が不十分なのではという指摘があります。10代の妊娠は早産や死産、母体合併症などを起こすリスクが高いといわれています。また、10代での子育ては、社会的、経済的、心理的に困難を伴います。

◆男女が無知なまま性行為をし、妊娠してからこのようなリスクに気がつくというケースが多いようです。実際、10代では妊娠後期での人工妊娠中絶が多いという統計もあり、その戸惑いがうかがえます。

◆日本性教育協会の調査によると、性経験のある若者の割合は、女子中学生が20人に1人、男子中学生は25人に1人、女子高校生は4人に1人、男子高校生は7人に1人といいます。しかも高校生の性経験のある人のうち、10人に1人がクラミジアなどの性感染症に感染しているとも。

◆インターネットをはじめとした性的メディアは、必ずしも適切な性知識を伝えるものとはいえません。自治体のなかには、専門家の協力を得て、中高生向け出張性教育講座を開催するなど、新しい性教育を試みているところもあります。

◆「性教育を早く行うと、かえって性行動が活発になるのではないか」という懸念を持つ人もいるかもしれません。しかし、国連の調査において、適切な性教育を受けた子どもはかえって性行動に慎重になるという報告もあります。まずは、周りの大人たちが正しい性知識を伝えること、これがなによりも大事だといえるでしょう。

(監修:中村クリニック院長 中村理英子/2016年1月12日)

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