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やせたいなら、きちんと食べて

まずは規則正しい生活リズムを

「食べたいものも我慢して、こんなに頑張っているのに、なかなかやせない!」と嘆いている方は多いと思います。ダイエットを続けているのに成果が出ない場合、方法に問題がある場合が少なくありません。巷にあふれる情報に惑わされず、正しい方法を知って確実に結果に結びつけましょう。

◆ダイエットをするときに、最も陥りがちなのは、極端な食事制限です。カロリーを気にして、油分は完全カット、お肉もスイーツも我慢して、野菜ばかりを口にする、という食生活を続けていると、かえってやせにくくなるばかりではなく、病気の原因にもなりかねません。

◆1日の総摂取カロリーを減らすために、朝ごはんを食べないという人も多いようです。たしかに1食分のカロリーをカットすれば、やせるような気がするかもしれません。でも、人間の体はそう単純ではありません。

◆同じ内容の食事をしても、食べる時間によって消費されるエネルギーは違ってきます。朝は1日の活動のはじまり。体を目覚めさせるために、たくさんのエネルギーを必要とします。このため、代謝が活発になり、食べても体にたまりにくいのです。

◆朝起きてから食べない状態が続くと、活動のためのエネルギー源が外から入ってこないため、体内の筋肉からエネルギーを血液中に送り出します。体重計に乗れば、体重が減っているので、ダイエットがうまくいったように思いますが、実は筋肉が減っていくばかりで、生命活動を維持するために使う基礎代謝は低下してしまいます。

◆逆に夜は身体が休息に向かって代謝が落ちてきますから、遅い時間に食べたものは、しっかり体に蓄積されてしまいます。基礎代謝は1日の代謝エネルギーの7割を占めるともいわれており、これが低下すると、むしろ太りやすい体質に変わってしまいます。

◆一方、極端な食事制限にも問題があります。どんなに意志の強い人でも、年単位で継続するのは至難の業。ある程度、体重が減ったところで油断して、以前のような食生活に戻ってしまうと、筋肉の減った体に脂肪ばかりが蓄積され、あっという間にリバウンドして、ふり出しに逆戻りです。

◆とくに女性の場合、過激なダイエットをすると月経が止まってしまう「体重減少性無月経」が起こしやすくなることにも注意が必要。月経がこない状態を3か月以上放置すると、月経が戻りにくいといわれます。不妊の原因にもなるうえ、ホルモン分泌のリズムが乱れて、肌や髪のうるおいも失われてきます。また、将来的な骨粗しょう症のリスクにもつながります。

◆やせたいという気持ちがあまりに強いと、拒食症、過食症など摂食障害になる可能性もあります。太りすぎて適正体重を大幅にオーバーしているというわけでもないのに、ダイエットのことが頭から離れない、いつも食べるか食べないかばかりを気にして、食のことに囚われている場合、心の病が潜んでいることも考えられます。

◆食事よりもむしろ、運動、睡眠、規則正しい生活リズムを作ることから始め、それらの習慣を月単位で整え、体の疲労やストレスを減らしながら3食の食事内容を見直していくくらいのほうが、太らない安定した体づくりが成功するでしょう。ダイエットはいわば一生かけて行う生活習慣の構築ともいえるもの。短期決戦では手に入らないのです。

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2016年7月18日)

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