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膀胱異物…安易に物を入れないで!

膀胱が傷つくことも

膀胱異物とは、膀胱内に異物が入って取れなくなってしまった状態のこと。実は、泌尿器科では時折見られる受診理由の一つです。どうしてこんなことになるのでしょうか。また取り除くにはどうしたらいいでしょうか。

◆異物には、尿道カテーテルが膀胱内で破損したかけらや、手術時の糸やガーゼが膀胱内に残ってしまう場合などの医療事故もありますが、多くは自分で尿道から入れたものが膀胱まで達してしまった状態です。

◆頻尿や排尿痛、尿が出ない、血尿が出る、残尿感などのほか、下腹部の痛みなどの症状で病院を訪れます。なかには、尿道に穴が開いたり、膀胱が傷ついたり、細菌感染、膀胱炎、膀胱結石などを発症することもあります。

◆多くは自慰行為や好奇心、いたずらなどによる結果で、年齢は意外に幅広く子どもから中高年までみられます。女性よりも男性に多くみられますが、女性の場合パートナーから挿入されるケースが多いようです。

◆10代などの若年層では、興味本位で試してしまい、困って誰にも言えずに重症化して両親に付き添われて病院へ駆け込むケースが少なくありません。

◆針、体温計、ヘアピン、鉛筆、ロウソク、電池、ポリエチレンの棒、ガム、小さなオモチャ、エアガンの弾丸、電気のコードなどさまざま。患者本人が何を入れたのか話さないと、取り出した異物が何なのか医師にもわからない場合もあります。

◆本人の申告があれば早期に診断がつきます。しかし挿入したことや、何を挿入したかなどについて話さない患者さんもいて、診断や処置に時間がかかることもあります。いつ、どんな状況で、どうなったのかを、できるだけ正確に伝えることが重症化させずに治療する近道です。

◆摘出には、X線や超音波検査、膀胱鏡検査で内部の異物の位置や状態を確認します。膀胱鏡で取り出すことが可能なこともありますが、入院して摘出手術が必要なケースも少なくありません。

◆膀胱異物を防ぐには、異物を尿道から入れないことしかありません。本人が異物を挿入することの危険をしっかり理解することが重要です。しかし、背景に性嗜好、性癖があることが多いので、大人の場合には繰り返す傾向があるのも現実です。

◆また、10代から20代前半の若者には、正しい性知識と自慰行為に関する知識が必要です。周囲の大人も、自慰行為としてこういうことが起こり得ることを知っておくことも大切です。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳/2016年12月15日)

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