モバイルサイト「ケータイ家庭の医学」はこちら!
http://sp.kateinoigaku.ne.jp/

20代女性の9割は運動習慣なし

すでに老化が始まっている?

メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームは、中高年になってからの話と考えている20代・30代が多いようです。厚生労働省の調査でも、健康にプラスになる生活習慣をこの年代で実践している人はわずかでした。20〜30代の若い時期は、からだのさまざまな機能を高め、将来への維持に励むべきとき。健康寿命を伸ばすためには今の生活習慣の見直しが欠かせません。

◆メタボやロコモはまだ先の話と思っていませんか。そんな方々にはちょっと考えてほしいデータが、2016年11月、厚労省から公表されました(平成27年国民健康・栄養調査)。

◆2015年11月に全国約3500世帯を対象に行われた調査結果で、20代女性の9割以上が運動習慣をもっていないこと、1回30分週2回以上の運動を続けている人は、20代女性でわずか8%という結果がわかりました。

◆また、主食+主菜+副菜(野菜、海藻、きのこなど)を組み合わせた食事を1日2回以上、ほとんど毎日とっていると答えたのは、20代女性では38%という低さでした。

◆ちなみに1回30分週2回以上の運動は、70代以上の男性で56%、女性で38%。主食+主菜+副菜の食事をほとんど毎日とっているのは、70代以上の男性で59%、女性で62%という数字。

◆こうした統計結果は、若い世代ほど健康に良くない生活習慣を続けているという実態を反映しているようです。20代・30代は仕事が忙しい世代であり、家族をもたないひとり暮らしも多く、また体力に自信があるために自分の生活習慣を振り返る必要も機会も少ないことが理由としてあげられるでしょう。

◆しかし、からだの衰えや老化は中高年になってから、突然やってくるものではないのです。骨量は20歳前後をピークに、その後は維持期間になり40代後半から減り始めます。免疫力も20代をピークにその後は低下。筋肉量も20代がピークでその後は減り始めます。

◆つまり20代・30代はこれから上り坂という時期ではなく、老化という今後の変化に備えるいわば準備の時期。この時期に体力や筋肉、骨量などを「貯金」しておかないと、中高年になって健康に支障が出る可能性が大きくなります。

◆女性の場合は、ダイエットには関心が高く、摂取カロリーを気にしてたんぱく質や脂肪を控えるあまり、たとえば朝食は野菜ジュースや果物、ランチはコンビニのおにぎりか菓子パンですませる、残業などで遅い夕食になると単品ですませてしまい、お腹がすくとお菓子で補う、などしっかり栄養バランスのとれた食事をする習慣がないことも多いようです。

◆偏った食事のツケは体力や免疫力の低下に直結し、不規則な食生活のために逆に肥満を招くこともあります。もちろん肥満は生活習慣病の原因になるので、予防することは重要です。しかし運動をせずに食事制限だけでダイエットしようとすると、さらに筋肉量が減り、早い時期からロコモになったり、骨量が減って閉経とともに骨粗しょう症になったりするような事態を招きかねません。

◆運動不足による筋肉量の減少は、血流の減少にもつながり、冷え症やむくみの原因、自律神経の不調にもつながります。

◆若いうちに運動を生活にとり入れ、からだを動かすことを習慣化しておきましょう。遠いほうの銀行やコンビニに行く、階段を使う、電車で座らない、歩く時間をプラス10分意識する、休日はときどき汗をかくスポーツやストレッチをするなど、あまり高い目標を掲げずに、無理なくできることを長く続けることが大切です。

◆そして、カロリーだけを気にするのでなく、主食+主菜+副菜のバランスのとれた食事を実践しましょう。1日1回とり入れるだけでも数か月もすれば健康なからだづくりに効果が出てくるはずです。疲れにくくなり、体のキレも良くなるでしょう。とにかく、続ける生活習慣を築くことが将来に向けた「貯金」の第一歩です。

(監修:あそうクリニック院長 麻生伸一/2017年4月3日)

気になる身体の症状を
◆チェック◆
症状チェック 食事記録 お薬検索 病気検索

『家庭の医学』

1969年の発行以来、
累計約330万部の
ロングセラーの最新版

総監修:聖路加国際病院院長
福井次矢

信頼の『家庭の医学』最新版を
iPhoneアプリにギュッと凝縮!


外出先でのアクシデントの際にも活躍!


はい、いいえで答えるだけで、気に
なる症状の対処方法がわかる!

1日数行で心をたてなおす

森田式ダイアリーのすすめ

神経症や心身症の苦しみを、自学自修の日記療法で克服する
著:林内科クリニック院長 林吉夫
定価1,512円(本体1,400円)

お医者さんの話がよくわかるから安心できる

「膵がん」と言われたら・・・

膵がんの診断と治療についてわかりやすく解説
著:杏林大学学長・同大学名誉教授 跡見裕 / 杏林大学医学部消化器・一般外科准教授 阿部展次
定価1,620円(本体1,500円)

専門のお医者さんが語るQ&Aシリーズ

甲状腺の病気

進歩した薬物療法、放射線療法、外科療法の情報を紹介
著:東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター内科・大学院教授 佐藤幹二
定価1,458円(本体1,350円)