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紫外線と近視の関連は?

外遊びはどれくらい必要?

2015年の学校保健統計調査によると、裸眼視力「1.0未満」の小学生の割合は30.9%。これは過去最高の数値で、近視の子どもは増加傾向にあります。できれば近視は防ぎたいもの。近視抑制と屋外で浴びる紫外線との関連が研究されているのをご存じでしょうか。

◆一般的に近視にならないようにするには、パソコンやテレビ画面を長時間見続けない、暗いところで勉強や読書をしないといったことがあげられるでしょう。近年、注目されているのが紫外線の影響です。2016年12月、英国の研究グループは、若いころ紫外線を浴びていると近視になりにくいという研究結果を発表しました。

◆グループが注目したのは、雲や窓ガラスを通しても届く紫外線A波(UVA)ではなく、エネルギーが強く炎症などを引き起こす紫外線B波(UVB)の曝露量です。

◆この調査の対象者は、欧州に住む65歳以上の近視の人とそうでない人。分析の結果、14〜29歳の若いころに、屋外で活動する時間が長くUVBを多く浴びたとされる人たちに近視が少ない傾向があったのです。

◆これまでも多くの研究者が、紫外線による近視の抑制効果について注目していました。屋外で活動している子どもは、そうでない子どもに比べて近視が少ない、または進行が遅いなど、いくつもの調査報告があります。

◆日本でも、日照時間の短い日本海側の地域の子どもに近視が多い傾向があることがわかっています。また、日照時間が長くても、東京などの大都市圏で視力低下が目立っているのは、外遊びのできる場所が少ないためともいわれています。

◆紫外線と近視抑制の関連について、紫外線がビタミンDの生成を助けること、紫外線の刺激により神経伝達物質であるドパミンが分泌されることが考えられています。しかし、はっきりとしたメカニズムは解明されていません。

◆また、紫外線による人体への悪影響も心配されます。シワやシミなどの肌トラブルのほか、白内障や皮膚がんなどの大きな要因となることが明らかとなっています。

◆とはいえ、成長期における適度な外遊びは、体の成育において有効とする専門家は多くいます。紫外線の量は住む地域によって異なるため、適切な外遊びの時間や紫外線対策については、その地域の小児科医や保健師など専門家に相談するとよいでしょう。

(監修:梶田眼科院長 梶田雅義/2017年5月15日)

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