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「めんちょう」はきちんと治療しよう

ニキビとの違いは?

めんちょうって何だか知っていますか。ニキビと間違えられやすい、顔にできるできもので、間違った処置をすると悪化させたり、ときには重篤な病気につながることもあります。

◆顔にできるできもののなかでも、特に口元から鼻を中心に手のひらで覆うことができる辺りにできるものを、めんちょう(面疔)と呼びます。ニキビと間違えられることもありますが、異なるものです。

◆めんちょうは毛穴や汗腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して炎症を起こしたもの。これに対して、ニキビは思春期に多く分泌される皮脂が原因で、皮膚常在菌のひとつであるアクネ菌が酸化して炎症を起こします。

◆単なるニキビや吹き出物なのか判別が難しい場合もありますが、昔から、めんちょうを甘く見てはいけないと言われます。めんちょうができる口元から鼻、目頭の奥には、顔面神経や三叉神経といった脳へつながる重要な神経や血管が通っています。これらが細菌に感染すると、脳へ運ばれて脳炎や髄膜炎などに進んでしまう危険があるからです。

◆原因となる黄色ブドウ球菌はアクネ菌と同じく、皮膚や身の回りにふだんから存在しています。湿った環境を好み、不衛生による皮膚の汚れやちょっとした傷などに繁殖して炎症を起こします。

◆特に免疫力が弱っていると発症しやすく、食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、ストレスなどから、疲れがたまっているような人は要注意です。女性では月経に伴うホルモンバランスの乱れなどが誘因となることもあります。男性では、ひげを剃って皮膚を傷つけたり、鼻毛を抜いたりしてきっかけを作ってしまうことがあります。

◆症状の特徴としては、痛みが強いこと。患部が化膿しやすく、触ると非常に痛むほか、膿が出てくることもあります。また、ニキビよりも皮膚の深いところが腫れている感じがして、熱をもつことも少なくありません。

◆治療には抗菌薬の内服や軟膏が有効です。症状によっては切開して膿を出すことも。多くは1〜2週間で良くなりますが、手指で触れたりすると治りが遅くなります。疑わしいときには、できるだけ触ったり潰したりせずに清潔を保ちましょう。

◆市販の軟膏で様子をみたり、自己判断で間違った外用薬を使ったりすることで、悪化させたり広がったりすることがあります。数日しても腫れがひかない場合は、皮膚科を受診してください。

◆日ごろからストレス対策を意識して、食事の偏りや睡眠不足がないよう心がけることが予防につながります。バランスのとれた食事や十分な睡眠で、免疫力を高めましょう。洗顔とローションなどによる保湿で肌のコンディションを整えておくことも忘れずに。

(監修:関東中央病院 皮膚科特別顧問 日野治子/2017年5月19日)

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