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心を癒す「アートセラピー」

表現すると心がスッキリ

心理療法というと言語によるカウンセリングが一般的ですが、「アートセラピー」(芸術療法)では患者(クライエント)が言葉では表しづらい感情を、作品の中で自由に表現することによって、心の整理や回復のためのプロセスを得ることを目的としています。

◆「アートセラピー」は、さまざまな創作体験を通して行われる心理療法のひとつ。精神医療や心理臨床の現場などで活用されるほか、日々のストレスケアや癒し、自己啓発などにも幅広く応用されています。

◆自分でもうまく把握できなかった心の葛藤や混乱、あるいは執着していた記憶などに気づいたり、セラピストとの会話から自分なりの解釈を得られ心がすっきりしたり、自己理解がうながされたりするといわれています。

◆基本的なセラピーは、患者(クライエント)が自由に絵を描いたり、コラージュ(写真や雑誌などを自由に切り貼りするアート)や粘土を造形したりと、作品づくりからスタートします。その後、完成した作品を見ながら制作意図やプロセスについてセラピストと話し合い、さまざまなセッションを経験します。

◆セラピーは1回でも良いのですが、くり返すことで内面の変化をより実感・共有することができるといわれています。自分に対するさまざまな気づきや再評価が促進され、治療的な効果を期待できるようです。

◆子どもから高齢者まで年齢を問わず行うことができ、病気や心の傷を抱えた人、行動の障害や精神の不調がある人、何らかの課題にぶつかっている人や自己啓発を求める人などにも用いられています。

◆砂を敷いた四角いスペースに模型の人形や植物、動物などを置き、自由に世界を作り出す「箱庭療法」もアートセラピーの一種です。一見、ただの模型遊びのようにも見えますが、選ぶ素材や配置などに独自の心理的な解釈が与えられており、目には見えない内面の変化が表象される心理療法として広く知られています。

◆ほかに、近年ではダンスやカラダを使ったムーブメント、演劇、音楽などを取り入れた多彩なセラピーも行われています。それぞれ「ダンスセラピー」や「ドラマセラピー」などと呼ばれており、芸術表現を用いたセラピーを「アーツセラピー」と総称することもあります。

◆現在、日本にはアートセラピーに関する国家資格はなく、民間の認定資格を持つ人々や海外で学んだ専門家がこの療法に携わっています。また、この療法を積極的に取り入れている精神科医や臨床心理士、芸術指導者なども増えています。

◆大人のぬり絵ブームに見られるように、何かを創作していると心が安らぎ、それだけでストレスが解消されるという人も多いのではないでしょうか。心の不調や精神的な疾患について治療的効果が期待できる「アートセラピー」の需要は、今後さらに高まるかもしれません。

(監修:横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義/2017年6月30日)

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