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納豆が脳卒中を防ぐ!?

心筋梗塞の予防にも効果?

「体に良い食品」といわれる納豆。それを裏付けるような研究結果が明らかになりました。日ごろから無理のない量を食べることで、脳卒中のリスクが下がるというのです。安価でおいしい納豆のチカラとは?

◆岐阜大学の研究チームによると、納豆をよく食べる人は、ほとんど食べない人に比べて脳卒中による死亡リスクが低いという結果がでました。

◆この研究は、1992年、岐阜県高山市に在住していた35歳以上の男女約3万人を対象に、食事の内容や生活習慣と病気の関係を調べる目的で行われた疫学研究「高山スタディ」のデータを分析したものです。高山市は、さまざまな生活習慣を持つ人々が暮らしていて、比較的、人口移動が少ないことから、こうした研究に適しているそうです。

◆具体的には、1992年に食習慣などを詳細に尋ねるアンケート実施し、その後、約16年間にわたる追跡調査を行なって食習慣と死亡リスクの関係を分析しました。

◆納豆を食べる量に応じて対象者を4つのグループに分け、脳卒中の死亡リスクを調べたところ、納豆を最も多く食べるグループは、食べる量が最も少ない(ほとんど食べない)グループより32%も低かったのです。

◆また、心筋梗塞などの心血管疾患についても、納豆を最も多く食べるグループは、ほとんど食べないグループより死亡リスクが25%低いという結果がでました。

◆最も多く食べるグループの納豆摂取量は、中央値(納豆を食べる量に応じてグループ全員に順番をつけ、ちょうど真ん中になった人の摂取量)で1日に7gほど。1週間に50gのパックを1つ食べる程度のペースです。納豆が嫌いでなければ、無理なく摂取できる量といえるでしょう。

◆納豆には、血栓を溶かす作用があるという酵素・ナットウキナーゼが含まれています。血栓は脳卒中や心血管疾患の原因のひとつなので、納豆はこうした病気の予防に役立つのではないかと期待されています。納豆を食べることが脳卒中などの死亡リスクを下げる可能性を明らかにした今回の研究結果は、その意味で大きな注目を集めました。

◆納豆は、「畑のお肉」といわれる大豆が原料であり、食品から取り込まなければならない必須アミノ酸がバランスよく含まれるたんぱく質が豊富。しかも1パック(50g)のカロリーは100kcalと低カロリーであり、疲労回復を助けるビタミンB群や、不足しがちといわれる食物繊維も多く含まれる優れた食品です。

◆また、納豆などの大豆食品に含まれる「イソフラボン」についても、骨粗しょう症の予防や更年期障害を軽減し、脂質代謝の改善にも有効であることが知られています。今回の研究結果もふまえ、積極的に納豆を食事に取り入れてもよいでしょう。

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2017年7月21日)

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