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顔にできるあざ、太田母斑

レーザーによる治療が有効

「あざ」には、いろいろな種類があります。赤ちゃんにみられる蒙古斑の多くは自然に消えますが、なかには治療しないと消えないあざもあります。太田母斑は自然に消えることがないあざです。どのような病気なのでしょう。

◆太田母斑は、生後半年ぐらいまでに現れることが多い青みを帯びたあざで、通常顔の片側にみられます。思春期や大人になってから生じるケースもあり、主におでこや目の周り、ほおなどに出現しますが、眼球や口の中にもできることも。原因は明らかになっておらず、アジア人の女性に多い傾向が知られています。

◆発症した年齢やあざの広がり方などで、おおよそ診断がつきます。より確かな診断のため、皮膚の一部を採取し、真皮(表皮の下の層)の中に黒や茶の色素をつくるメラノサイトが存在するか確認することもあります。

◆かつては、ドライアイスを患部に当て、皮膚組織を壊死させるといった治療法もありました。しかし、術後にあとが残るなど皮膚への負担が大きいことから、現在は行われていません。

◆今はレーザーによる治療法が主流で、効果を上げています。真皮のメラノサイトを破壊する性質のレーザーは、皮膚の表面にはほとんどダメージを与えません。また、保険も適用されます。

◆治療後は、レーザーを当てた部分の色が濃くなることもありますが、これは一時的な現象です。一般的には、約3か月間隔をあけ3〜5回繰り返すことで、あざはかなり目立たなくなります。もちろん、治療は効果をみながら医師と相談して進めます。

◆レーザーによる治療は、幼い子どもの場合、少ない回数ですむことが多いものの、全身麻酔が必要になるため、そのリスクも考えなければなりません。いつ治療を始めるかは、医師とよく話し合ってください。

◆あざ自体に痛みなどの症状はないので、治療が必要ということはありません。一方で、外見にコンプレックスを抱いて、いきいきと過ごせないなど、心に傷を負ってしまうといった悪影響をもたらす可能性があります。とくに思春期の子どもの場合は、顔にあざができることの影響は大きく、早めの治療を検討すべきかもしれません。

◆「シミだと思い放置していたら広がって…」「目の下なのでクマだと思っていたけど…」というケースがあり、特に両側性に出ます。この場合は、先天性の太田母斑でなく、遅発性両側性太田母斑様色素斑(後天性メラノサイトーシス)といいます。また、顔以外の青色斑は異所性蒙古斑といいます。いずれもレーザー治療が有効です。気になることがあれば、一度、皮膚科で診てもらうとよいでしょう。

(監修:関東中央病院 皮膚科特別顧問 日野治子/2017年8月17日)

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