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こたつで脱水?うたた寝は要注意

ホットカーペットも要注意

ちょっとお酒を飲んで、こたつでうたた寝。こんな経験をしている人は多いかもしれません。しかし、こたつで朝まで寝てしまうと、脱水状態に陥りやすくなります。同じく電気毛布、ホットカーペットでも要注意です。

◆こたつでの団らんは、冬の楽しみの一つでしょう。特にこたつに入りながら、お酒を飲んだり、ウトウトするのは至福のときかもしれません。しかし、そんな過ごし方に体力低下のリスクが潜んでいることをご存じでしょうか。

◆こたつが危険なのは、知らず知らずのうちに脱水状態を招きやすいからです。汗をかかないと思われる季節・状況でも、私たちの体からは呼吸や皮膚呼吸によって水分を排出しています。これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいます。不感蒸泄は気温が30度以上の場合、1度上昇するごとに15〜20%増加します。

◆こたつの中は40〜60度といわれます。ここに足を入れて寝てしまうと、不感蒸泄が活性化し、1晩で900ccの水分を失うリスクもありうるとか。布団での睡眠時には、冬の場合、コップ約1杯分(約200cc)の水分が失われるので、その4倍以上排出することになります。

◆特に高齢者では、以下のような複数の理由が重なりやすく、その結果、若年層に比べて容易に脱水に陥ることが考えられます。
(1)筋肉や脂肪の量が減っていることで体内の水分貯蓄が減少する。
(2)のどが渇いていても気づきにくい。
(3)頻回にトイレに行くのを避けたいために水分をあまりとらない。
(4)腎機能が低下している人では頻尿気味になり排尿量が増えている。
(5)高血圧の薬など利尿作用のある薬の服薬が増えている。

◆さらにこたつでのうたた寝では、睡眠時に必要な体温低下もできなくなります。体を伸ばせない、寝返りできないなどもあり、全体的に見て質の良い睡眠をとることは難しいでしょう。その結果、免疫力が低下してかぜを引きやすくなり、インフルエンザやノロウイルス感染のリスクも上がってしまいます。不自然な姿勢で眠るため、腰痛や関節痛の原因にもなりかねません。

◆こたつのうたた寝だけでなく、就寝時の電気毛布、ホットカーペット、暖めすぎの室内なども症状に気づきにくい隠れ脱水を招きます。長時間の使用は低温やけどにつながるおそれもあります。夏の脱水はだれもが注意しますが、実は冬にも脱水が起こりやすいことを忘れてはいけません。

◆とりわけ若年層では、酔ってこたつで眠る、夜間の勉強や仕事のあとでそのまま眠ってしまうなど、こたつで寝てしまう機会が多いかもしれません。疲労がとれず、血管障害のリスクが上がることを知り、毎日の睡眠はきちんと布団やベッドで眠りましょう。

◆日ごろから、こたつの温度を高くしすぎない、こたつには下半身だけ入れるようにしてもぐりこまない、どんなに気持ち良くてもこたつで寝ない、眠くなったらおっくうになる前に寝床に移動するなどでリスクを回避する習慣をつけましょう。家族がこたつでうたた寝をしていたら、声をかけてふとんで寝るよう促しましょう。

◆こたつに入ってくつろぐときには、こまめに水分補給することを心がけます。また電気毛布やホットカーペットは使用上の注意に従って、就寝時には電源を切って眠るようにしてください。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子/2018年1月1日)


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