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病気で太ることも なぜか体重が増えた時のチェックポイント

むくみ、倦怠感、皮膚の異常、低体温、月経異常、動悸といった他の症状を伴っている場合などは一度受診を

体重の増加を気にしている女性は多いもの。食べすぎ、飲みすぎ、最近体を動かしていないなどという自覚があって太るのは、いわば当然の結果です。しかし食事量も運動量も変わっていない、むしろ節制しているつもりなのに、なぜか太っていくという場合は、何かの病気の一症状であることも考えられます。

◆たとえば、ホルモンや内分泌の異常、心疾患、腫瘍(しゅよう)、うつ病などが隠れているケースもありますので、注意しましょう。

◆体重増加に加えて、お腹が出てきたのに手足は細くなった、顔が満月のように丸くなった、顔色が赤い、腰や太ももなどの皮膚に赤紫色の筋が出てきた、あざやニキビができやすくなった、皮膚の張りがなくなったなどの症状があるなら、「クッシング症候群」かもしれません。

◆クッシング症候群の場合、男性では性欲の減退やインポテンツ、女性では月経異常などがあらわれます。また、高血圧や糖尿病を併発することもあります。この病気は、脳の下垂体や副腎皮質というところに腫瘍ができたことにより、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されて起こります。診断には、血液検査やCT、MRIなどが行われます。治療は、腫瘍の摘出や放射線治療、術後のステロイド薬治療が中心になります。

◆甲状腺ホルモンの分泌が低下する「甲状腺機能低下症」で、体重が増加することもあります。この場合には、活動的でなくなり、いつも眠く、強い倦怠感がとれなかったり、集中力が低下したりします。体温が低くなって汗が出にくくなり、皮膚が乾燥してきます。顔や手足がむくみ、声が低くなったり毛が抜けたり(眉毛の脱毛で気づくことも多いようです)、便秘や無月経になることもあります。

◆血液検査で診断をつけ、ホルモン低下の原因を特定します。40〜50代の女性に多い病気で、症状から更年期障害やうつ病と間違えられることもあります。治療は甲状腺ホルモンを投与します。

◆急に体重が増えて、足を中心にむくみが出た場合、「心不全」が疑われます。階段を上る時に呼吸困難が起こる、せきや薄いたんが出る、就寝後に息苦しくなる、夜間の尿量が増える、だるさや食欲不振といった症状もみられます。思い当たる場合は、すぐに専門医を受診しましょう。特に心臓病にかかったことがある人や、健康診断などで心機能の異常を指摘されたことのある人は要注意です。

◆「腎不全」や「ネフローゼ症候群」といった腎臓の病気でも急に体重が増えて、足にむくみが出ます。「肝硬変」では腹水がたまり、お腹が張ってきて急に体重が増えます。ウイルス性肝炎にかかったことのある人や、アルコールを多飲する人は注意が必要です。

◆卵巣のなかに、卵胞(卵の入った袋)がたくさんあらわれる「多のう胞性卵巣症候群」でも体重の増加がみられることがあります。月経異常や排卵障害、不妊、多毛、ニキビがよくできる、声が低くなるなどの症状を伴うこともあります。気になる症状がある人は、一度婦人科を受診しましょう。

◆また「インスリノーマ」という膵臓(すいぞう)の腫瘍でも体重が増加します。空腹時や運動後にあらわれる動悸、頻脈、発汗、意識障害などの低血糖症状が特徴です。

◆最近、患者数が増えている非定型うつ病でも体重が増えるケースがあります。非定型うつ病は従来のうつ病と異なり、食欲増加や体重増加、過眠などの症状があらわれます。

◆このタイプのうつ病は、趣味など自分の興味のあることに対してはやる気になりますが、仕事などをする際には症状が悪くなりやすいため、「仮病ではないか」などと誤解されることが多いという一面があります。

◆そのほか、飲んでいる薬剤、たとえば解熱鎮痛薬や血圧の薬、糖尿病の薬の一部でもむくみが出て、体重が増えることがあります。その場合、できるだけ早く主治医に相談してください。
(2011年2月23日)

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