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よく噛んで食べれば太りにくいってホント?!

かむと出てくる不思議な成分とは

咀嚼(そしゃく)ダイエットという言葉を耳にしたことはありますか。食事の際に、かむ回数を増やすことで早食いや食べすぎを防ぐという方法ですが、本当に効果はあるのでしょうか。かむことがダイエットにつながるとは、どんなメカニズムなのでしょうか。

◆咀嚼ダイエットは、もともと肥満治療の一環として研究されてきました。その研究によると、物をかむと脳内にヒスタミンという物質が分泌されることがわかっており、このヒスタミンが脳内に増えると満腹中枢が刺激されるそうです。すると「もっと食べたい」という気持ちがセーブされて食べる量が減り、結果ダイエット効果が得られる仕組みです。反対にヒスタミンが減少すると、食べる量が増えることもわかっています。

◆ヒスタミンはたくさんかんだときに多く分泌されることがわかってきました。つまり、よくかむことが、食べすぎ防止につながるわけです。さらにうれしいことに、脳内のヒスタミンは内臓脂肪の分解を促し、エネルギー代謝を活発にする働きもあることが指摘されています。医療現場では咀嚼法といわれ、肥満治療にも取り入れられています。

◆では、どのくらいかむとよいのでしょうか。具体的には、ひと口を30回かけてかむことが目安とされています。実際にかんでみると、十数回で咀嚼しきってしまい、口の中に食べものがほとんど残っていないという人は多いと思います。実践するには、30回かむのにちょうどよいひと口の分量や、適度なかみ応えなどが大切です。

◆30回かむための工夫として、肉や魚、食物繊維の豊富な野菜、根菜などのほか、切り干しダイコンやひじき・昆布などの乾物といった、かみ応えのある食材を使うように心がけましょう。するめやじゃこなどをプラスするのもよいでしょう。ご飯には雑穀を混ぜたり、玄米をとりいれたりするのもおすすめ。パンもフワフワの食パンより、胚芽やライ麦の入ったパン、フランスパンなどが向いているでしょう。こうしてみると、よくかめる食材は健康によさそうなものが多いこともわかります。

◆よくかむことには別のメリットもあります。唾液の分泌が促されることにより、むし歯の予防や内臓での消化吸収を高めるほか、脳への物理的な刺激によって老化予防にもつながるといわれています。もちろん、子どものあごの骨や咀嚼筋の発達にも効果が期待できます。

◆一方、かみ合わせがズレていたり異常があることで、耳鳴りや頭痛など、全身性の症状を招くことがあることもわかっています。違和感がなく、気持ちよくかめているかどうか、ときどきチェックしてみるとよいでしょう。よくかむ習慣によって、これまでよりも食品のうまみなどを感じられるようになります。食べる量は変わらなくても味覚の満足感が高まる人は多いようです。今日から、早速挑戦してみてはいかがでしょうか。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科 原田芳巳/2012年10月24日)

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