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ちょっとしたコツで効果アップ!賢い温泉の入り方

十分な掛け湯と半身浴が基本

日本人は温泉大好きで、「日帰りでも宿泊でも、旅行をするなら温泉のあるところ」「季節を問わず、休日には温泉」といった方も多いのではないでしょうか。そこで温泉の効能と正しい入浴法をご紹介します。

◆日本では昔から、疲労回復や病気の治療を目的に「湯治(とうじ)」が行われてきました。温泉は含有成分による化学的刺激と入湯による物理的刺激によって、人間本来の自然治癒力を高めるとされています。また、日常から離れて旅行したり自然に触れたりすることで心身がリラックスし、ストレス解消にも役立ちます。

◆温泉は、「温泉法」に定められた19の物質のうち1つ以上を一定量含み、25℃以上の温度を有するものと定められています。さらにそのうち、環境省によって、温度、物質、含有量などによって特に治療の目的に供するものとして「療養泉」が定められています。

◆泉質はおよそ9種類に分けることができ、@単純温泉、A二酸化炭素泉、B炭酸水素塩泉、C塩化物泉、D硫酸泉、E含鉄泉、F硫黄泉、G酸性泉、H放射能泉などとなっています。温泉では必ずその「成分」「禁忌」「入浴上の注意」などを表示しなければならないことになっていますので、注意書きをよく読み、守って入るようにしてください。

◆一般的な禁忌を守るかぎり、各温泉の泉質にあまり細かくこだわる必要はありません。程度の差はあっても、日本の温泉はいずれも幅広い効能を有し、ストレス解消、疲労回復、病後回復、消化器系の病気、打撲・捻挫、痔、冷え症、四十肩・五十肩、腰痛、神経痛・関節痛などに有効といわれています。

◆物理的刺激も非常に大切です。入浴すると浮力で体が軽くなり、足腰がらくになります。また、水圧によるマッサージ効果で血行がよくなり、足の疲れやむくみがとれます。さらに、体が温まると新陳代謝が活発になり、皮膚から老廃物が排出されます。

◆温泉に入る際には、正しい入浴法を身につけると、温泉の効果がアップします。

@たっぷり掛け湯を=体を湯温に慣らすため、心臓から遠い場所、つまり足は足首からひざ、腰へ、手は手首から腕へとたっぷり掛け湯をします。心臓への急な負担を回避する役目も。

A全身浴より半身浴=胸の下あたりまでお湯につかる状態であれば、湯温や水圧で体に負担がかかることはありません。入浴の目安は額がうっすらと汗ばむ程度で、ぬるめの温泉で20分くらいです。

B入浴後のシャワーはやめる=入浴後にシャワーなどで体を流すのは逆効果。温泉の成分が流れ落ちてしまいます。ただし、肌の弱い人や強い酸性泉に入ったあとは上がり湯をしてください。

C水分補給=入浴後には水やお茶、スポーツドリンクなどで水分を補給します。また、入浴はかなりエネルギーを消費し、血圧も変動するので、体と髪を乾かして湯冷めしないようにして、30分ほど休みましょう。

D入浴回数=一般には1日3回が限度です(高齢者は2回程度)。回数が多すぎたり、42℃以上の熱い温泉にがまんして入っていると、湯あたりすることがあります。

◆入浴を控えたほうがよい場合もあります。たとえば、お酒を飲んだあとの入浴は血圧が変動しやすいので危険ですし、食事やスポーツ直後の入浴も体に負担をかけます。また、高齢、高血圧、動脈硬化、妊娠、急性疾患、心臓・呼吸器系・腎臓の病気、がんの治療中などの方は、時期や状態によって入浴に条件をつけられたり、入浴そのものを止められたりします。持病があって「湯治」を希望する方は、事前に主治医と相談しましょう。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科 原田芳巳/2012年11月21日)

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