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ハーブだから安心!! の間違い

ハーブも薬の一種!

生活の中でさまざまな形で利用されているハーブ。健康増進に用いられることもありますが、薬と同様に副作用があることについてはあまり知られていないようです。医薬品との相互作用があるものもあり、注意が必要です。

◆ハーブは自然由来のものだから、化学的・工業的に作られた薬より体にやさしく安全と思っている人は多いのではないでしょうか。アロマテラピーやハーブティー、料理の薬味や調味料として用いられるほか、体調管理を目的に継続的に摂取している方もいます。

◆しかし、ハーブは用い方によっては健康リスクを招く場合も。依存性が高い違法薬物や合成麻薬に類似した構造の成分が「ハーブ」と称してお香やタバコの形で流通していたり、安全性が確認されていない成分を含む製品が存在する可能性も否定できません。

◆成分がはっきりしているものでも、ハーブはもともと薬草の性格を持つもので、西洋の修道院では薬として使っていました。海外では医薬品として扱っている場合があり、摂取方法を間違えると副作用が出ることもまれではありません。

◆市販されているサプリメントを摂取する際には、まずは用法・用量を守ることが基本です。製造・販売元が信頼できるメーカーであるかどうかを確認するほか、個人輸入などで海外から直接購入することは避けましょう。

◆ハーブやハーブ系のサプリメントによる健康被害としては、例えば鎮静作用のあるカヴァで重い肝機能障害が報告されています。また、エフェドリンを成分とするダイエット用サプリメントが心疾患や脳出血につながることも問題視されています。

◆ほかにも、かぜなどの際に摂取されるエキナセアが皮膚症状やアレルギー症状を、脳の活性化が期待できるというイチョウ葉エキスは、胃腸障害、めまい、頭痛などの原因になることがあります。男性の頻尿や前立腺肥大、育毛によいとされるノコギリヤシも下痢や頭痛を起こすことがあり、注意が必要です。

◆女性では、妊娠・授乳中のハーブの摂取にも気をつけましょう。妊娠の時期によっては、服用を中断すべきものがあります。子どもではオレガノやカルダモン、ラベンダーなどのポピュラーなハーブでも体調を崩す恐れがあることも覚えておいてください。

◆さらに、見逃しがちなのが医薬品との相互作用です。グレープフルーツジュースと降圧薬の併用で、薬の効果が増強されるということは知っている方も多いでしょう。同様に、気分を安定させるとされるセントジョーンズワートが、ワルファリン(血液凝固防止薬)やテオフィリン(気管支拡張薬)などの効果を減少させるという報告もあります。

◆ハーブを賢く用いるにはリスクとベネフィットを十分知っておくことが不可欠です。ここに紹介したのはほんの一例に過ぎません。体の不調を感じたり、服薬中の薬がある場合は、迷わず主治医に相談してください。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子/2014年11月13日)


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