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ブーツがきつい!原因は冷え?

塩分の摂り過ぎにも注意!

夕方に靴をはき替えたらきつく感じる、ロングブーツのジッパーが締まらない、などといった経験はありませんか? その原因はむくみ。本来、水分摂取量の多い夏に起こりやすい症状ですが、冷え症の女性は冬も対策が必要です。

◆血液は心臓のポンプ作用で動脈に送り出されて全身を巡り、細胞の隅々に酸素や栄養を供給しています。その後、二酸化炭素などの老廃物を回収、リンパ管を経由して静脈に吸収され、再び心臓へと戻ります。このときに静脈に吸収されず、細胞間に残ってしまった水分がむくみを引き起こします。

◆夏のむくみは、気温の高さから細胞間に水分が染み出しやすいことによって起こります。これに対して冬のむくみは、主に冷えによる静脈の血流の悪さが原因。細胞間に滞る水分量は夏のほうが多いものの、寒さによる代謝機能の低下などから自然に解消されづらいのが冬のむくみです。

◆体の中でも、特にむくみが起こりやすいのが脚。心臓から遠く血液やリンパ液の流れが滞りやすいこと、重力によって水分が溜まりやすいことなどがその理由です。脚のむくみは立ち仕事の人だけでなく、デスクワークの人にも多くみられます。どちらも同じ姿勢を長時間続けることで、血液やリンパ液の循環が悪くなることが大きな要因です。

◆脚の筋力が低下した場合も、むくみが起こりやすくなります。脚の筋肉、主にふくらはぎは、血液やリンパ液を心臓に戻すポンプの役割を果たしているため、筋力が低下すると水分が下肢に停滞してしまうのです。男性に比べて女性のほうがむくみやすいのは、筋肉量が少ないことによります。

◆冬のむくみ解消法のポイントは、同じ姿勢を長く続けないこと。毎日の生活の中で以下のことを心がけましょう。
@こまめに足首回しやかかとの上げ下げ運動などを行う
A日ごろからウオーキングやスクワットなどで脚の筋肉を鍛える
B体や脚を締め付ける下着やハイヒールなどは避ける
Cストレッチやマッサージなどで、血行やリンパの流れを良くする
D休息時にふくらはぎを心臓より高い位置に上げる

◆また、入浴もシャワーで済ませず、しっかりと湯船に浸かりましょう。体が温まって血行が良くなるとともに、水圧が加わることでむくみの解消につながります。熱い湯は避け、ぬるめの温度で、みぞおち辺りまで湯につける半身浴が効果的です。

◆そのほか、塩分の摂り過ぎもむくみの原因になります。塩分の排出を促す作用のあるカリウムの豊富な大豆、サツマイモ、アボカド、ヨーグルト、海藻類、果物やドライフルーツなどを積極的にメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

◆なお、脚のむくみの多くは一過性のものですが、頻繁に起きる場合は静脈瘤の初期症状であることも考えられます。静脈瘤は血液が溜まった血管がこぶ状に膨らみ、表皮に浮き出てくるもので、脚から心臓へと血液が戻る際、逆流しないよう静脈に備わっている弁が壊れてしまうことで起こります。

◆さらに、心臓や肝臓、腎臓などの病気からむくみが起こることもあります。重篤な病気の兆候である場合もあるので、むくみが長引いたり、だるさを感じるなど、気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2014年12月29日)


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