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「ノンカロリー」の落とし穴!

栄養表示を正しく理解しよう

「カロリーゼロ」「低カロリー」をうたった製品が、ドラッグストアやコンビニなどで花盛りです。冬太りが気になるこの時期は、愛用者も多いのでは? でもちょっと待って! ノンカロリー製品を選べば本当に太らないのでしょうか。

◆コンビニやスーパーなどで売られているほとんどの商品には、「たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム」の含量に加え、熱量(カロリー)が示されています。これは健康増進法の「栄養表示基準」に基づいたもの。商品によって「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」といった表示があり混乱しそうですが、一定の基準があります。

◆飲料なら100mLあたり5kcal未満の製品なら、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「ゼロカロリー」といった表示が可能です。100mLあたり20kcal未満の製品では、「カロリー控えめ」「カロリーオフ」「低カロリー」といった表示ができます。

◆つまり、カロリーゼロと表示されていても製品によっては熱量がゼロというわけではないのです。例えば、カロリーゼロの500mLのペットボトル飲料を1日2本飲むと50kcal近く、カロリーオフの350mL缶のアルコール飲料を4本飲むと280kcal近く摂取している可能性も考えられます。

◆とはいえ、表示をしっかりとチェックすればカロリーを抑えることができ、ダイエットにも役立ちそうです。でも、その前に本当にノンカロリーの製品を選べば太りにくいのでしょうか。

◆気をつけたいのは、ノンカロリー製品に使用されている一部の人工甘味料。スクラロースなど、血糖値を上がりにくくする性質を持つものもありますが、肥満につながったり、2型糖尿病の発症との関連性が指摘される成分もあります。

◆イスラエルの研究チームが2014年に科学誌に発表した研究では、サッカリンなどの一部の人工甘味料の摂取が、耐糖能の異常を引き起こして糖尿病のリスクを上昇させるという結果が出ています。また、腸内細菌の異常につながる可能性があることがマウスや人による実験で確認されています。

◆日本人男性を対象にした研究報告でも、カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や炭酸飲料を週に1本(250mL)以上飲む中年男性は、ほとんど飲まない人に比べて2型糖尿病を発症するリスクが1.7倍高かったという報告があります。甘味料のほかに、保存料や増粘剤などの添加物も含まれている製品があることにも注意が必要です。

◆こうしたことから、ノンカロリー製品に関しては、さらなる科学的な裏付けが必要といえそうです。カロリーを減らしたつもりで、つい食べ過ぎてしまう行動につながるケースも考えられます。日常的に摂取している人は、成分表示に加えて日々の食事全体を意識するようにしましょう。

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ/2015年2月19日)


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