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体が硬くなったと感じていませんか?

小中学生なのにロコモ予備群!?

骨や関節などの運動器が徐々に障害され、寝たきりのリスクにもつながるロコモティブシンドローム。高齢者のものと思われがちですが、近年では小中学生にもロコモ予備群が増えているといいます。しゃがめない、前屈できないなどがある場合は要注意です。

◆ロコモティブシンドローム(=ロコモ:運動器症候群)は、2007年に日本整形外科学会が提唱した概念です。特定の病気を示すものではなく、さまざまな原因から起こる筋肉、骨、関節、軟骨といった運動器の障害が原因で、日常生活動作がしにくくなった状態を指します。

◆移動や日常生活に影響するため、放置していると要介護や寝たきりのリスクにつながります。平成23年度の厚労省の調査では、要支援・要介護になった原因の約23%が運動器の障害。予備群も含めると4700万人がロコモとも推計されており、高齢化社会の進展でますますの増加が見込まれています。

◆ロコモになるきっかけは、ケガや骨折、骨粗しょう症、変形性関節症、脊柱管狭窄症、関節リウマチなどさまざま。加齢による身体機能の衰えも原因になります。筋力やバランス能力の低下、疼痛や関節の可動域が狭まったりすると、体を動かすことが難しくなり、それによりさらに運動機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

◆中高年以降に多いロコモですが、最近では子どもにも予備群が増えていることが問題視されています。全国の小中学校で子どもの身体機能を調べたところ、かかとをつけたまましゃがむ「しゃがみこみ」や前屈、片脚立ち、廊下の雑巾がけなどの動きができない児童が増えていることがわかりました。

◆これらの動作を難しくしている理由は、筋肉や関節が硬くなっていること。本来、子どもの筋肉は柔軟で弾力性に富んでいます。関節の可動域も大人に比べて広く、体の柔軟性は保たれているはずです。しかし、調査結果からはそうした特徴が徐々に失われてきていることも示唆されます。

◆子どもの体が硬くなってきた原因としては、やはり運動不足が考えられます。ゲームなど室内での遊びが中心になって、日常的に体を動かす習慣のない子どもが増えてきたことが問題です。

◆一方、サッカーや野球など、スポーツを積極的に行っている子どもにも問題がないわけではありません。例えば、ひじやひざを使い過ぎで痛めて、関節の可動域が狭くなったり、特定の部位だけを集中的に使うことで骨や軟骨が傷つき、手術が必要となることもあります。スポーツをし過ぎることも、長い目で見ればロコモリスクとなり得るのです。

◆事態を深刻に受け止めた文部科学省では、平成28年4月から施行される児童生徒の健康診断に関する省令に、四肢の形態や運動器の機能にも注意を払うよう規定を改正しています。予防にはストレッチなどの筋肉や関節の柔軟性を高める運動が有効。毎日続けることが将来的なリスクを軽減します。

(監修:あそうクリニック院長 麻生伸一/2015年5月25日)


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