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食べ過ぎじゃない?「ストレス太り」のしくみ

ストレスを上手に解消しよう

ストレスをため込むと太るといわれますが、近年、そのメカニズムが明らかにされてきました。関係しているのは、コルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌増加。また、太るだけでなく、思考力や集中力の低下につながることも判明しています。生活の中で、上手にストレスを解消する工夫が必要です。

◆「ストレス太り」を、ストレス発散のために食べ過ぎた結果、太ってしまうことと思っている人は少なくないのではないでしょうか。食べ過ぎが肥満につながることは事実ですが、摂取カロリーや運動量は変わらないのに、ストレスを感じているだけで太ることがあります。

◆関係しているのはコルチゾールと呼ばれるホルモン。ストレスを受けると分泌が増加して、脂肪をためこみやすい体質にしてしまうのです。また、コルチゾールには血糖値を上げる働きもあるため、分泌が増えると糖尿病のリスクも増大します。

◆さらに、コルチゾールの増加が脳の海馬を萎縮させてしまうこともわかってきました。海馬は記憶を司る部分で、アルツハイマー病では海馬の萎縮が特徴的な所見です。海馬の機能が低下すると物を覚えたり、記憶を思い出したりする力が弱くなってしまいます。

◆ストレスによるダメージは海馬だけではなく、前頭前野と呼ばれる部分にも影響を及ぼします。前頭前野の機能が低下すると、思考力、判断力、集中力が衰え、感情のコントロールがうまくできなくなってしまいます。

◆日常生活においては、誰しも少なからずストレスを抱えているのではないでしょうか。太るだけでなく、脳の活性化の意味でも、ため込まずに上手に解消していくことが大切ですが、その方法として最も有効なのは運動とされています。

◆具体的には、筋力トレーニングや勝敗を競うスポーツよりも、ジョギングやウオーキングといった有酸素運動を続けるほうが有効です。適度な運動習慣を持つことは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防にも効果があることがわかっています。

◆自分が心から楽しいと思える趣味を持つことも大切です。電車の中で本を読んだり、音楽を聴いたりするなど、ちょっとしたリラックスの時間を持つだけでもリフレッシュが図れるもの。一瞬でも現実の問題から離れることで、冷静になって客観的な判断を下せたり、ネガティブな思考から抜け出すきっかけになることも少なくありません。

◆しっかりと睡眠をとることも心がけましょう。脳は眠っている間に休息と脳内の情報整理を行っています。睡眠不足が続くと疲労が蓄積し、本来の脳機能が発揮されなくなってしまいます。体の疲れはもちろん、脳の疲れを放置しないことがポイント。しっかりとストレスを解消して、心身ともにイキイキとした毎日を過ごしてください。

(監修:横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義/2015年9月4日)

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