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母乳で育てなければいけないの?

ネット販売の母乳は購入しないで

授かった赤ちゃんを母乳で育てたい、というのは母親の願いの1つかもしれません。しかし、誰でも母乳が十分に出るとは限らず、悩んでいる人は少なくありません。そんな母親たちを狙った、インターネットでの母乳販売。衛生面や感染症のリスクが高く、厚生労働省は購入をしないよう注意喚起しています。

◆昔は、母乳の不足を補うために乳母を頼んで「もらい乳」をする風習がありました。粉ミルクが普及していなかった時代、お乳の出る人から母乳をもらうのは、赤ちゃんの生命を守るために大切な手段だったといえます。

◆現在も同様、母乳が十分出ないことに悩んでいる人はたくさんいます。また、産院や育児雑誌のなかには母乳育児を推奨しているケースもみられ、母乳をあげられないことに罪悪感や不安感を持つ女性も多いといいます。そんな母親たちをターゲットに、インターネットで母乳が販売されていることが明らかとなりました。

◆ネット販売の母乳は、いつ、どこで、だれから搾乳されたのか管理状況が不明です。なかには、母乳を人工乳で薄めたもの、感染症を引き起こす細菌が通常の母乳の1000倍にも及ぶものがあることが判明しました。

◆2015年7月、厚生労働省、消費者庁では、ネット販売の母乳を購入しないよう注意を呼びかけています。この母乳には、細菌の混入など衛生上のリスクだけでなく、エイズウイルス(HIV)や白血病を引き起こすウイルスなどの感染リスクもあるのです。

◆母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養を含んでいることは事実です。特に産後1週間以内に分泌される初乳は、赤ちゃんの免疫力を高める成分が含まれており、細菌性髄膜炎や壊死性腸炎の発生率が下がること、アレルギー疾患のリスクが減ることがわかっています。

◆しかし、母乳の出方には個人差があります。母乳が出なくても、安易にインターネットで販売されている母乳は購入しないこと。一人で悩まず、まずは地域の医師や保健師に相談しましょう。

◆数滴の初乳でも免疫力を高める効果はあるとも言われています。また、粉ミルクを与えることに、ためらう必要はありません。粉ミルクは栄養分がバランス良く配合されており、それだけでも赤ちゃんは健やかに育ちます。母乳神話にとらわれることなく、母親自身がゆとりを持って子育てをすることが何よりも大切です。

(監修:中村クリニック院長 中村理英子/2015年11月12日)

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