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乳幼児の発疹、ジアノッティ症候群とは

手足や頬に左右対称の発疹

乳幼児期は病気にかかりながら免疫がついていく時期なので、いろいろな発疹にみまわれます。ジアノッティ症候群もそうした発疹の出る感染症の一種で、乳幼児の頬や手足、お尻などに左右対称で発疹が出たときには、ジアノッティ症候群かもしれません。

◆ジアノッティ症候群は最初、B型肝炎ウイルス(HBV)に初感染したときに生じる皮膚疾患として発見されました。EBウイルス(伝染性単核症の原因になる感染症)やサイトメガロウイルス(妊娠中の感染で健康障害が起きる)、さらにコクサッキーウイルス(手足口病やヘルパンギーナの原因になる)、マイコプラズマ(肺炎を起こす)といったさまざまなウイルスの初感染後に見られます。

◆症状の特徴は、手足の外側(伸側)や頬などに、3〜4ミリの赤いプツプツした丘疹が、左右対称に出ることです。首のリンパ腺の腫れや微熱が出たり、かゆみを伴うこともあります。また、肝臓や脾臓が腫れるケースもみられます。その後、発疹は1か月くらいで自然に消えていきます。

◆多いのは生後6か月ころから5〜6歳位までの乳幼児期ですが、思春期の子どもや成人がかかることもあります。多くは上記に挙げた原因ウイルスの初感染によって起きると考えられています。

◆発疹は自然治癒し、全身症状も重くはないので治療はほとんど経過観察になります。しかし、注意したいのは、原因菌として頻度が高いEBウイルスの初感染が青年期以降になると、悪性リンパ腫などの発生に関与する伝染性単核球症を起こすこともあることです。

◆原因がB型肝炎ウイルスの場合は、肝機能の検査をします。B型肝炎ウイルスの感染により肝炎を起こしている場合は、その治療を行います。肝炎の多くは安静と食事療法で治りますが、B型肝炎ウイルスの感染が一過性のもので終わらないこともあります。

◆B型肝炎ウイルスの感染は、子どもの場合は原因不明のことも多いといいます。一般に3歳以下の感染では慢性化しやすいとされていますが、最近は3歳以降でも慢性化しやすい遺伝子タイプのウイルスも広がっており、予防には乳児期のワクチン接種(任意接種・不活化ワクチン)が推奨されています。

◆とりわけ乳幼児の場合は、不明の発疹や皮膚症状などが現れた時には、素人判断で軟膏などを塗ったりせずに、医師の検査や診断を受けるようにしましょう。

(監修:関東中央病院 皮膚科特別顧問 日野治子/2016年1月22日)

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