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大音量に注意!子どもの耳にダメージ

耳栓やイヤーマフで耳を守って

子ども連れでも入場可能な音楽イベントが増えてきました。子どもと一緒に好きな音楽を楽しめるのはうれしいことですが、大音量の音楽は子どもの耳にダメージを与えてしまう可能性があるのです。どうようなことに注意すればいいのでしょうか。

◆大音量のコンサートの後、耳鳴りずっと続いたり、聞こえが悪くなったりすることがあります。これは「音響外傷」といい、聴覚器官がダメージを受けたことで起こる疾患です。耳が受け取れる音は限られており、この限界を超えたときに発症します。なお、音に対する感受性は個人差があるため、すべての人に起こるわけではありません。

◆耳は外耳、中耳、内耳の3つで構成されています。外耳から入った音は鼓膜を通り、中耳にある骨を介し、その振動が電気信号に変換され脳に伝わります。電気信号へ変換するのは、内耳にある蝸牛(かぎゅう)の「有毛細胞」。音響外傷は、大きすぎる音によって、この有毛細胞が傷つけられることをいいます。一度傷ついた有毛細胞は修復できず、それが積み重なると本格的に聴力が低下します。

◆大音量に直撃されると大人でもダメージを受けます。まして子どもは内耳が傷つきやすいため、その影響はより大きいと推測されます。幼い子どもは訴えることができません。目立った障害が現れていないようでも、測定すると聴力の低下が起きている場合もあります。

◆子どもの難聴は、中耳炎などでも起こりますが、中耳炎が治癒すれば難聴は治ります。大きな音を聞き続けることも難聴の要因となり、早期で軽度であれば治りますが、継続して大きな音を聞けば治りません。コンサートのほかにも、イヤホンをつけてのテレビゲームや音楽鑑賞は、耳へダメージを与えている可能性があります。

◆小さな子どもの場合、聞こえが悪いのを放置しておくと、言葉を正確に聞き取れず発音が悪くなるなど、言葉の発達の遅れにつながることもあります。知的発達にも影響を与えかねません。大音量が鳴り響くコンサートに子どもを連れて行くことは、控えたほうがいいでしょう。一緒に出掛ける際は、必ず耳栓や子供用イヤーマフで耳を守るようにしてください。大人でも気になる方は、同じようにして耳を守りましょう。

(監修:はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック院長 生井明浩/2016年8月12日)

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