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接種はいつごろ?インフルエンザワクチン

12月までには接種を

毎年、インフルエンザのワクチンを接種している人も、そうでない人も、ワクチンがどのようにつくられているか、知らないことが多いようです。インフルエンザワクチンの基礎知識を紹介しましょう。

◆インフルエンザワクチンの内容を最終的に決定しているのは、厚生労働省です。その判断材料として、WHOや日本の国立感染症研究所などが世界各地でインフルエンザウイルスの定点観測を行い、その年の流行株を予測します。その中からさまざまなデータを検討し、最終決定に至ります。

◆インフルエンザワクチンの製造には、ニワトリの卵が使われています。卵の中にインフルエンザワクチン製造のためのウイルス株を接種し、培養して増やします。その後、濃縮精製して不活化したのち、規定の濃度に調整します。ワクチンの原液はA型、B型の2種類ずつを混合し小分けにしたあと、国家検定に合格した製品を出荷します。

◆毎年8月ごろに国家検定を受け、合格した製品を9月から出荷。インフルエンザワクチン接種に効果的な12月までに間に合うよう準備します。

◆インフルエンザウイルスは変異を繰り返しながら流行するため、ワクチンは1回接種すればよいというものではなく、毎年の流行株にあわせてつくられたワクチンを接種する必要があります。

◆近年、インフルエンザの流行はA型とB型の混合が続いているため、平成27年度からA型2種、B型2種を組み合わせた4価のインフルエンザワクチンが導入されています。

◆2017/18(平成29年度)のインフルエンザワクチン株は、A型シンガポール株やA型香港株などを含めた4価です(詳細は、国立感染研究所のホームページを参照してください)。

◆インフルエンザワクチンを接種したあと、免疫が持続する期間は接種1〜2週間後に抗体が上がりはじめ、接種1か月後までにピークをむかえ、3〜4か月たつと次第に低下していきます。

◆このため、ワクチンの効果が期待できるのは接種から2週間〜6か月程度とされています。インフルエンザの流行期は、12月から翌年の3月くらいまでの間がピークなので、12月までには接種を終えておくことが大切です。

◆インフルエンザワクチンの接種回数は、通常12歳までは2〜4週間の間隔をあけて2回、13歳以上は1回接種の場合が多いようです。

◆インフルエンザワクチンの製造過程に卵が使われているため、卵アレルギーの人は医師によく相談して接種するかどうかを決める必要があります。

◆ワクチンの効果は100%ではありませんから、ワクチンを接種してもインフルエンザにかかってしまうことはありますが、発症してしまった場合でも重症化は防げるといわれています。

◆なお、インフルエンザワクチンはあくまでもインフルエンザウイルスの感染予防のためなので、一般的なかぜの予防にもなるという俗説は誤りです。

◆とくにインフルエンザワクチンを接種したほうがよいのは、65歳以上の高齢者のほか、気管支ぜんそく、慢性心不全などの循環器疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症などが重症化するおそれが高い人。感染リスクの高い医療機関や介護、保育従事者などもワクチン接種が推奨されています。接種を受けると決めたら、時期を逃さないよう心がけたいものです。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳/2017年11月9日)

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