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赤ちゃんのインフルエンザ対処法

流行時は人混みを避けて

インフルエンザが流行する季節になると、小さな赤ちゃんのいる家庭では感染しないか気になります。新生児期にはお母さんからの免疫があるとはいえ、生後6か月くらいになると免疫も次第に効果がなくなってきます。

◆実際、赤ちゃんもインフルエンザに罹らないとは限りません。インフルエンザなのか、かぜなのか判断に悩むとき、どのようなことに注意したらいいでしょうか。

◆まず赤ちゃんをよく観察します。体を触ってとても熱く感じたり、顔が真っ赤になっていると熱が高いと考えられます。熱をはかり38度以上かどうか確認しましょう。ぐったりしている、機嫌が悪くぐずり続ける、泣き方がいつもと違う、おっぱいやミルクを飲めないなどの症状は、ウイルス感染によるだるさや、関節痛や頭痛など体の痛みのせいかもしれません。

◆そのほか、くしゃみや鼻水、咳はしていないか、下痢・吐き気・嘔吐はあるかなども注意して観察します。また、保育園・幼稚園、上の子の学校、会社、近隣などでインフルエンザが流行っていないか、人ごみに連れて出たかなどを思い返してみましょう。

◆受診のタイミングとして、熱の上がり始めではインフルエンザかどうか診断できないので、半日ほど様子を見てから受診するのもひとつの目安です。ただし、けいれんを起こしている、呼吸が苦しい、嘔吐を繰り返すなどの症状があれば、休日でも当番医などを調べ、急いで医療機関に向かいましょう。

◆判断に迷ったらかかりつけの小児科や、夜間や休日なら小児救急電話相談(#8000)へ相談しましょう。緊急性の有無、受診のアドバイスなどが受けられます。

◆小児のインフルエンザ治療薬としてはタミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタなどがあります。2016年11月から生後2週間以上の赤ちゃんならば、タミフルが健康保険で処方できるようになりましたが、発症から48時間を過ぎると効果が期待できない場合もあります。

◆また、インフルエンザ治療薬については、6か月未満ではいずれの薬も推奨されていないことや、服薬後の異常行動の危険から10代では使用が制限されているものもあります。もちろん様子によっては薬を用いずに治癒を待てる場合もあります。症状に応じて医師とよく相談しましょう。

◆インフルエンザの予防接種は6か月を過ぎれば受けることができますが、1歳未満の赤ちゃんは推奨されていません。この月齢での有効性の確証が認められないことや、幼児に心配されるインフルエンザ脳症を阻止できるかについても有効性が低いと考えられているからです。

◆ただし、もともと病気があってインフルエンザにかかると重症化しやすい赤ちゃんなどには、インフルエンザ脳症のリスクを軽減するために、予防接種が勧められる場合もあります。

◆家庭でできる予防として、家族の手洗いやうがいを徹底すること、くしゃみにはマスクの着用などが大切です。家族に感染者が出たら、極力赤ちゃんとは接触させないようにしてください。

◆赤ちゃんの発熱時は、水分と栄養、そして気温と湿度を適度に保った静かな部屋で十分に休養させることが何よりです。汗をかいたらこまめに着替えさせ、湿った衣服のまま過ごさないようにしましょう。必ず誰かが見守っているようにし、急な変化に備えていることが大切です。

◆もともと新陳代謝が活発で、自然治癒力や再生能力の高い赤ちゃんですから、本来の力を引き出せるよう環境を整え、寄り添ってあげる時間をとりましょう。

(監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光/2017年12月1日)


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