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秋冬はぜんそくに注意!

早期の治療が重要

秋から冬にかけて、症状が悪化しやすい病気の1つに「気管支ぜんそく」があります。また、気管支ぜんそくの既往がない場合でも、何らかの刺激で咳が止まらなくなる「咳ぜんそく」は秋に増加する傾向があるといわれています。

◆私たちが呼吸をするとき、鼻や口から入った空気は、気道から気管支を通って肺に入り、酸素のみ取り入れられ、不要な二酸化炭素が排出されます。この空気の通り道の気管支に炎症が起き、気道が狭くなることで、呼吸時にゼイゼイ、ヒュウヒュウと雑音が出る喘鳴(ぜんめい)が生じたり、ひどいときには呼吸困難に陥ることもあるのが気管支ぜんそくです。

◆咳ぜんそくは、喘鳴や呼吸困難などは起きないものの、気管支ぜんそくと同様、炎症が生じて狭くなった気道が刺激を受けることで、激しい咳が出たり、深夜や明け方に突然咳が出て止まらなくなったりします。

◆この時期に、ぜんそくの発作が起きやすくなる原因の1つに、気温や気圧の激しい変動があります。たとえば、冷たい空気が急に入り込むことで、気管支の内壁を刺激し、咳が引き起こされます。また、寒暖差が大きいとかぜをひきやすくなり、感染症によるのどの炎症が発作の引き金になることも。

◆気管支ぜんそくの既往がある場合、低気圧が近づくと悪化するともいわれています。低気圧では空気中の酸素濃度が低くなり、体内に入る酸素量を補おうと交感神経から副交感神経が優位になって血管が拡張します。自律神経が不安定になると、ぜんそくを引き起こしやすくなります。秋は雨や台風が多いので、天候の変化には注意が必要です。

◆気管支ぜんそくは、ダニやほこりなどアレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)の刺激を受けると、発作が起きやすくなります。気管支ぜんそくの子どもの9割は、アレルギー反応を伴うといわれています。

◆秋や冬には、夏に繁殖したダニの死骸や糞などが乾燥し、ほこりと一緒に空中に飛散します。これらに加え、ハウスダストやカビ、花粉など、さまざまなアレルゲンが、発作を増やす誘因になります。

◆かぜが治ったはずなのに、咳が長く出続けるときは、咳ぜんそくを発症している場合があります。かぜの咳は2週間程度で治まるので、それ以上続いているときは、早めに医療機関を受診するとよいでしょう。

◆治療には、気管支拡張薬(気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬)や吸入・経口のステロイド薬などを用いた薬物療法が行われます。咳ぜんそくのうちに治療に取り組むと、早期に症状の改善が期待できます。しかし、咳ぜんそくを放置したままにすると、気管支ぜんそくを引き起こすリスクが高くなります。

◆日中よりも夜間に咳がよく出る、胸が重い、階段を昇り降りや運動時に息切れが強く出るなどの症状がみられるときは、気管支ぜんそくを引き起こしていることがあります。軽症の段階で診断を受け、治療をはじめることで、ぜんそくの発作を予防し、健康な人と変わらない日常生活を送ることができます。気になる症状がある場合は、一度、医療機関で医師に相談することをおすすめします。

(監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光/2018年11月5日)

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