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睡眠不足は肥満につながる!?

深い眠りで成長ホルモンの分泌促進を

起きて活動している時間が長いほど、消費カロリーが多く、太りにくそうと感じられます。しかし、さまざまな研究結果から、睡眠時間が短いと基礎代謝が落ちるうえ、食欲増進ホルモンの分泌が増加し、肥満になりやすいことが明らかになっています。

◆睡眠と肥満との関係について、米国のコロンビア大学の研究チームが行った調査によると、平均睡眠時間が4時間以下のグループは、7〜9時間のグループと比べると、73%肥満になりやすい傾向がみられました。また、平均睡眠時間5時間では50%、6時間でも23%、それぞれ7〜9時間に比べ、太りやすいという結果が発表されています。

◆英国のスタンフォード大学の研究グループが実施した睡眠時間と食欲に関係するホルモン量の調査では、平均睡眠時間5時間以下の人は8時間の人に比べて、血中のグレリン(食欲増進ホルモン)が14.9%増加し、逆にレプチン(食欲抑制ホルモン)は15.5%減少したという結果が報告されています。

◆これらの研究結果などから、睡眠時間と食欲をコントロールするホルモンの分泌が関係していることが明らかになっています。睡眠時間が短くなると、起きている時間が長くなるため、体はグレリンを増やしてレプチンを減らすことで、食べ物の摂取を促し、長くなった活動時間に必要なエネルギーを確保しようとするのです。また、グレリンが多いと、高脂肪食や高カロリー食を好むようになる傾向がみられ、より太りやすい食生活につながります。

◆十分な睡眠時間が得られないと、細胞の修復や疲労回復に必要な成長ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。成長ホルモンには、基礎代謝を促す働きがありますが、分泌が不十分になると代謝が下がり、肥満を引き起こす誘因に。

◆また、成長ホルモンには脂肪を分解する作用があり、その多くは睡眠中に分泌されます。眠りが深いほど、分泌が促されるとともに、入眠後3時間に多量に分泌されるので、この間に深い眠り(ノンレム睡眠)につくことが大切です。

◆深い眠りを得るためには、平日、休日を問わず毎日決まった時間に起床する、適度な運動を取り入れる、入浴時に体を温めるなどが有効です。また、成長ホルモンは空腹時に分泌されやすいといわれているので、夕食は就寝の3時間前までに済ませ、胃腸の消化活動が一段落してから眠りにつくのが理想的です。

◆慢性的な睡眠不足は肥満を招くだけでなく、疲労の蓄積や免疫機能の低下など、心身にさまざまな支障をきたします。健康を維持し、仕事や勉強などの効率を向上させるために、生活のリズムを整えて、自分に適した睡眠時間を確保することをおすすめします。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子/2018年11月8日)

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