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甘いものが手放せない「砂糖依存」とは

砂糖を控える工夫を

甘いお菓子やジュースなどを、毎日食べたり飲んだりしている、職場や自宅で身の回りに甘いものがないと落ち着かない、おなかがすいていないのに甘いものに手がのびる…。こんな状況が思い当たる人は、「砂糖依存」になっているかもしれません。

◆甘いものを食べないとイライラする、お菓子等を食べ始めると止まらなくなることが多い、以前に比べ甘いものを食べる量が増えているなどの症状がみられる「砂糖依存」。砂糖を含んだ食物を常に摂取するようになり、食べずにいると、アルコールや薬物の依存と同様に禁断症状があらわれたり、さまざまな病気を引き起こすこともあります。

◆甘いものを多量に食べると、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌量が増えます。その結果、血糖値が急に低下して低血糖状態になるため、体は血糖値を上げようとして、また甘いものを欲するようになります。砂糖依存が生じている人の体内では、この状態がくり返されていると考えられています。

◆脳内で、依存にかかわるのは脳内報酬系と呼ばれる部位で、ある欲求が満たされるとドーパミンという物質が分泌され、快楽を感じるといわれています。依存状態が進むにつれて、快楽に鈍感になり、摂取量が増えていくという悪循環に陥ります。さらに、甘味や糖分そのものが味覚神経を刺激して、脳内報酬系を活性化するとみられています。

◆動物実験では、糖分への依存は、コカインなど薬物の依存よりも中毒性を引き起こしやすいという結果が出ています。また、糖分を摂取すると脳内モルヒネと呼ばれるエンドルフィンという神経伝達物質の産生が、増加するという結果も報告されています。エンドルフィンは高揚感や多幸感などをもたらすと考えられ、ランナーズハイを起こす物質といわれています。

◆体内で、砂糖をはじめとする糖分を消化する際には、ビタミン、ミネラル類が必要です。砂糖を常に摂取し続けると、これらの栄養素が大量に消費され、体のなかではビタミン、ミネラル不足が生じます。この栄養素の不足が、冷え症や骨粗しょう症、うつ病などを引き起こすとみられています。また、肥満や糖尿病等の発症リスクも高くなります。さらに、摂食障害や他の依存症につながるおそれがあるといわれています。

◆砂糖や甘いものを、ふだんの食生活から完全に断つのは、砂糖依存でなくても非常にむずかしいことです。しかし、少量だから大丈夫、スイーツを食べるために食事量を調節しているなどと考えて、砂糖をとり続けていると、さまざまな病気の誘因に。砂糖依存を防ぐためには、甘いものを常備したり、手の届くところに置かない、菓子パンやケーキなどを食事代わりにしない、疲れたらスイーツを食べるのはやめて休憩や睡眠をとるなど、砂糖の摂取を控える工夫をし、習慣づけるように心がけましょう。

(監修:医療法人誠医会 宮川病院 内科 宮川めぐみ/2018年11月26日)

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