モバイルサイト「ケータイ家庭の医学」はこちら!
https://sp.kateinoigaku.ne.jp/

カプセル型やロボット手術も 内視鏡の進化

脳や関節にも内視鏡!

内視鏡の進歩によって、従来の開腹手術のような大掛かりな手術が減っています。治療だけでなく検査にも用いられ、胃、大腸、気管支・肺、前立腺、子宮、関節など、全身のさまざまな部位に拡大。ロボット手術にも応用されています。また、カプセル型のものが検査に応用されています。

◆直径5〜9mm程度の細い管を挿入して、体内を見ることができる内視鏡は、いまや医療現場での診断・治療に欠かせないものとなっています。体内の状況を詳しく見ることができることで異常の早期発見が可能になったほか、病変の切除などを同時に行うことが可能で、より有効な治療につながっています。

◆内視鏡の先端には、高性能レンズ、ライト、レンズの曇りや汚れを必要に応じて取るための水や空気を送るノズル、さまざまな鉗子が出入りする鉗子口などが備わっているものもあり、目的により適用されます。体内を見るだけではなく、患部を切り取る、はがす、削る、結ぶ、つまむ、止血する、吸引するなど多くの動作が可能です。

◆用いられる鉗子も、医師の細かな手技を可能にするさまざまタイプが開発されています。切除や剥離、止血などは熱によって行われ、高周波電流やレーザー光、アルゴンガスなど、部位や目的に合わせたものが使われます。

◆手術の現場では、これまで皮膚を大きく切り開いて行っていたさまざまな手術が、内視鏡を用いることで1〜2cm程度の孔を数カ所開けるだけで実施できるようになっています。全身麻酔が不要になる、手術時間が短くなる、出血量が少なくすむ、感染症などの手術による合併症が減るなどの有用性も挙げられます。

◆診療科別では、たとえば消化器科では胃や十二指腸、大腸の検査・治療のほか、膵臓を見るための膵管鏡、胆道の胆道鏡、直腸鏡、肛門鏡などが用いられています。これまで内視鏡が届きにくかった小腸でもカプセル型の内視鏡が開発され、検査ができるようになりました。

◆また、脳の手術にも内視鏡が使われるようになっています。たとえば下垂体の腫瘍では、開頭しなくても、鼻の穴から内視鏡を挿入して手術することが可能。脳出血でできた血腫(血のかたまり)を吸引し、止血を行う内視鏡下血腫除去術、条件が合えば脳腫瘍の摘出を内視鏡で行っている医療機関もあります。

◆さらに、整形外科領域では、膝、肩、ひじ、足首など、ほぼすべての関節の検査と治療に関節鏡が用いられています。耳鼻咽喉科では、慢性副鼻腔炎や、鼓膜の病変、真珠腫性中耳炎などの治療に応用、婦人科では子宮鏡、羊水鏡、骨盤腔鏡などが用いられています。

◆そのほか、泌尿器科領域では前立腺がんの切除などに内視鏡が導入され、現在では内視鏡による手術が大部分を占めます。最近、注目されている手術支援ロボットを用いた手術も、遠隔操作による内視鏡手術といえます。

◆内視鏡を用いた手術は、患者の負担が少ないことから「低侵襲手術」と呼ばれます。高齢者や持病のある人でも手術を受けられるケースが増えており、入院期間の短縮にも寄与しています。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳/2018年12月19日)

気になる身体の症状を
◆チェック◆
症状チェック 食事記録 お薬検索 病気検索

『家庭の医学』

1969年の発行以来、
累計約330万部の
ロングセラーの最新版

総監修:聖路加国際病院院長
福井次矢

信頼の『家庭の医学』最新版を
iPhoneアプリにギュッと凝縮!


外出先でのアクシデントの際にも活躍!


はい、いいえで答えるだけで、気に
なる症状の対処方法がわかる!

あなたの隣にある危機

糖尿病網膜症

早期受診で失明を防ぐ
著:右田 雅義(右田眼科 院長)
東海林 のり子(リポーター)
定価1,836円(本体1,700円)

在米日本人のための必携医療マニュアル

アメリカでお医者さんにかかるときの本

異国の地で、英語で、受診する不安を軽減
著:あめいろぐ(在米日本人医療従事者による情報発信サイト)
監修:メイヨークリニック 予防医学フェロー 反田篤志
定価3,000円(本体2,778円)

手術以後のすごし方

心臓病そのあとに・・・

心臓手術以後のQOL向上のための生活ガイド
著:高知大学病院 心臓血管外科 教授 渡橋和政
定価1,296円(本体1,200円)