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男性は40歳代から3人に1人以上が肥満

働き盛り世代がアブナイ!?

2017年の「国民健康・栄養調査」の結果が厚生労働省から発表されました。特定健診・特定保健指導(通称メタボ健診)がスタートして10年目ということもあり、その結果が気になるところです。肥満、糖尿病、運動不足の状況と目下の課題とは?

◆まず、BMIが25以上の肥満者の割合を見てみましょう。男性30.7%、女性21.9%で、この10年間では目立った増減はないものの、40歳代男性では前年より0.7ポイント増加し35.3%、3人に1人以上が肥満者でした。前年は50歳代男性が36.5%で肥満者の割合が一番高かったのですが、2017年は40歳代、60歳代、30歳代、50歳代の順でした。いずれにしろ30〜60歳代男性は約3割が肥満者です。

◆「健康日本21(第二次)」における2022年度に達成すべき肥満者の割合の目標値(20〜60歳代)は、男性で28%、女性で19%ですが、2017年の結果は男性32.8%、女性22.2%と、いずれも目標値とは開きがあります。

◆さらに見過ごせないのが、「糖尿病が強く疑われる者」の割合が男性18.1%、女性10.5%と、前年より男性で1.8ポイント、女性で1.2ポイント上昇している点です。この10年間で見れば目立つ変化ではありませんが、男性の5.5人に1人というのは、少なくない数です。また、年齢層が上がるほど増加し、男性では50歳代は14.6%ですが、70歳以上になると25.7%、女性では50歳代5.1%、70歳以上では19.8%となっています。

◆今回の結果で、肥満者の割合が減らず、「糖尿病が強く疑われる者」の割合が上昇していることの背景に、食生活の影響とともに、運動不足も大きな要因となっていると考えられます。

◆同じく2017年の調査結果によれば、1回30分以上の運動を週に2回以上行うことを1年以上続けている「運動習慣のある者」の割合は、男性35.9%、女性28.6%で、年齢層別に見ると、最も低いのが男性では30歳代の14.7%、女性では20歳代の11.6%(30歳代は14.3%)でした。

◆「健康日本21(第二次)」で目標とされる運動習慣者の割合は、20〜64歳の男性で36%、女性で33%ですが、2017年の結果は、男性26.3%、女性20.0%にとどまっています。文部科学省の「スポーツの実施状況等に関する世論調査(2017年)」によると、運動不足を感じている人の割合は79.5%。自覚はしていても運動を習慣化できない人が多いということでしょう。

◆その最大の理由は「忙しい」です。同世論調査では、運動・スポーツを増やせない理由として「仕事や家事が忙しいから」が39.9%で最多でした。現役世代が忙しく、運動のために時間を割けない現状がうかがえます。

◆しかし、適切な運動習慣には、肥満(メタボを含む)を解消し、高血糖、脂質異常、高血圧を改善するなど多くの健康効果があります。生活の中で体を動かす機会を見つけ、運動量を増やすことが喫緊の課題です。

◆そこで、日常生活の中にウォーキングを取り入れるのもお勧めです。最初は無理せず、1回10〜20分ほど、1日数回に分け合計30分ほど歩くところからスタートする。自宅の一駅前で電車を降り歩くなど、無理のない範囲から始めてみましょう。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子/2019年1月21日)

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