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受けていましたか? 風疹の予防接種

胎児の健康を守るために

風疹の全国的な流行を防ぐため、予防ワクチンの接種機会がなかった世代の男性に定期接種が拡大されました。妊娠中に風疹に感染すると、おなかの赤ちゃんが「先天性風疹症候群」にかかる危険性があり、妊娠中や妊娠予定のあるカップルは特に注意が必要です。

◆風疹は発熱、リンパ節の腫れとともに発疹が出る感染症です。まれに脳炎などの合併症を伴うことはありますが、子どもにとっては比較的軽く、別名「3日ばしか」といわれるように3日ほどで熱は下がり、5日目には発疹も消えてくるのが典型的な経過です。

◆風疹が怖い病気とされるのは、免疫のない女性が妊娠初期に風疹にかかると胎児にも感染し、障害を持って生まれる可能性があることです。「先天性風疹症候群」(CRS)と呼ばれるもので、難聴や心疾患、白内障などが起こります。

◆危険なのは妊娠20週目までの感染で、特に胎児の器官が形成される12週までは障害が起きやすい時期とされています。日本産婦人科医会は、妊娠中の女性に対して抗体検査を受け免疫の有無を確認すること、周囲からの感染に注意するよう勧告を出しています。

◆予防ワクチンは、定期接種が開始された当初は1回接種が行われていましたが、免疫が確実に得られない可能性があることから、2006年から第1期(1歳児)と第2期(小学校入学前1年間の幼児)の2回接種に変更され、麻疹と風疹を混合したMRワクチンが使われるようになっています。

◆2回接種への変更に際して、中1と高3での追加接種が5年間(2008年〜2013年)行われています。その結果、20代から30代前半では免疫のない人は約10人に1人ですが、接種機会のなかった30代後半から50代の男性では、いまだに約5人に1人に免疫が十分でないという調査結果が出ています。

◆現在の風疹の流行も、30〜40代の男性が中心です。対策として厚生労働省では、感染拡大の防止のため2019年〜2021年末までの3年間、昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性(39歳〜56歳)を対象に、抗体検査で免疫が不十分と分かった場合、定期接種として実施することを決めました。抗体検査、ワクチン接種とも費用は原則無料です。

◆風疹は感染力が強く、くしゃみ、せきなどの飛沫感染のほか、接触感染でもうつります。職場や家庭で、妊婦のそばに風疹にかかった人がいると、「先天性風疹症候群」のリスクが高くなります。男性はもちろん、女性でも2回接種をしていない人は、早めのワクチン接種が望まれます。

◆妊娠中の女性は、まずは夫や同居している家族などに、罹患歴や予防接種歴を確認してみましょう。また、妊娠予定のある方はカップルで抗体検査や必要に応じたワクチン接種を行い、予防の徹底に努めてください。

(監修:中村クリニック院長 中村理英子/2019年5月22日)

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