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ヒアルロン酸の働き 治療薬でも活用

美容にかぎらず医薬品でも

美容関連の商品で有名になったヒアルロン酸。医療用の治療薬としても使われていることをご存知でしょうか。どのような成分なのか、知っているようで実際はよくわからないという人も多いのでは。ヒアルロン酸の基本情報をまとめてみました。

◆ヒアルロン酸はヒトの体のなかにたくさん存在する物質で、主に皮膚細胞や関節の軟骨、関節液や目の中などに存在しています。

◆ヒアルロン酸の正体は、アミノ酸と糖が重合したムコ多糖類の一種。ムコとは粘液性のある成分のことで、その粘りのある性質が細胞と細胞をつなぎ、保水や弾力を与える働きをしています。

◆皮膚の細胞のうちヒアルロン酸が多く存在しているのは真皮細胞です。真皮にヒアルロン酸が十分に含まれていると、肌は潤いとハリを保つことができることがわかっています。また関節軟骨やその周囲にある関節液内では、衝撃の吸収や潤滑作用など関節の動きを滑らかにしています。

◆一方、眼球内の硝子体は透明なゼリー状の組織ですが、その主な成分がヒアルロン酸です。眼球の形状を保つ働きをしています。また涙の成分にも、ヒアルロン酸が含まれています。

◆医療用の薬剤としては、変形性膝関節症や四十肩・五十肩、関節リウマチの膝関節痛などの治療にヒアルロン酸の注射がおこなわれています。

◆眼科においては、白内障治療の眼内レンズ挿入術や角膜移植などの手術時に眼内の組織を保護する眼科手術補助剤として使われるほか、さまざまな原因で起こるドライアイの点眼薬などにもヒアルロン酸製剤が使われたりします。

◆また、市販の目薬の中にも目の表面を保護したり、涙を安定化させるなどの目的でヒアルロン酸が配合されているものがあります。

◆美容医療では、目のまわりや口元などの気になるシワを修復する方法として、ヒアルロン酸の注射による治療がおこなわれています。ヒアルロン酸注入には即効性がありますが、徐々に身体に吸収されるので次第に元の状態に戻ってしまうという側面も持っています。

◆以上は、医療用に使用するケースですが、最近では健康食品やサプリメントとしてもヒアルロン酸が市販されています。しかし、服用したからといって体内のヒアルロン酸がそのまま増えるという確証はなく、どのような効果がどの程度あるのかという信用できるデータはないという専門家の意見もあります。

◆気になる症状がヒアルロン酸の減少のせいではなく、他に原因がある場合もあります。まずは、症状に応じた専門医に相談することが望ましいでしょう。

(監修:梶田眼科院長 梶田雅義/2019年6月6日)

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