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繰り返される鼻すすり、せき払いなどが気になるときは?

鼻すすりがやめられない!

鼻すすりや鼻鳴らし、のどから音を出すなどが頻回に繰り返されてやまない場合、耳鼻咽喉科を受診するような疾患がなければ、チック症の可能性も。どのように見分け、どのような治療を受ければよいのでしょうか。

◆鼻を意味なくすすったり、のどを鳴らしたりすることは誰にでもあります。しかし、あまり頻回にそういった動作を繰り返す場合、まずは耳鼻咽喉科での治療が必要な異常が起きているかどうか、確認する必要があるでしょう。

◆副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で絶えず鼻づまりや鼻汁、後鼻漏(粘性の高い鼻汁がのどの方に落ちる状態)があると、気になって鼻やのどを鳴らすことがあります。とくに花粉症のシーズンや、かぜを引いてしまったときなどは、一時的にそうせざるを得ない場合もあるでしょう。耳鼻咽喉科やアレルギー科で適切な治療を受けることで、多くの場合、症状はおさまります。

◆しかし、鼻やのどには異常がないのに、必要以上にいつも鼻やのどから音を出すなどの場合は、チック症が疑われます。チック症は、意思に関係なく、突発的にある行動や発声を繰り返してしまう病気です。子どもに多くみられますが、多くは一過性のもので、成長するにつれて自然に治癒するケースも少なくありません。診断基準としては、18歳未満で4週間以上、症状が持続するものを指します。

◆せき払い(「んっ、んっ」)、鼻鳴らし(「フンフン」)、うなり(「アッ」「ウッ」)、そのほか奇声を発する、同じ言葉を繰り返す、汚言症(罵倒やわいせつな言葉などを繰り返す)などは、「音声チック」と呼ばれます。また、まばたき、首振り、肩すくめ、顔をしかめる、物に触る、手足をけいれんしているように動かすなどは、「運動性チック」といいます。

◆通常、複数の症状を抱え(多発性)、次々と症状が変わるケースもあります。OCD(強迫性障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)などと合併することも少なくありません。音声チックを伴い1年以上にわたって多発性が続いた場合は、「トゥレット症候群」と診断されます。原因はまだ解明されていませんが、脳内ドーパミン受容体に関連し、大脳基底核の神経が過剰に活動することが関係すると見られています。また、遺伝的要因や精神的ストレスの関与もわかっています。

◆鼻すすりやせき払いなどが気になる場合、まずは原因となる耳鼻咽喉科の疾患がないか、受診して確認しましょう。そのうえで、周囲の人は叱ったり無理にやめさせようとはせずに、しばらく様子を見ましょう。「温かく無視すること」をすすめる専門家もいます。

◆保護者の不安や焦り、緊張は、かえって症状を悪化させることがわかっています。心配な場合は、児童精神科などの専門医に相談し、適切な助言・治療を受けましょう。

(監修:はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック院長 生井明浩/2020年2月27日)

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