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「一次脳卒中センター」の施設認定

24時間365日受入可能!

発症したら一刻も早い治療が必要な脳卒中。24時間365日、脳卒中患者を受け入れて速やかな治療を提供できる医療施設の認定が、順次行われています。

◆日本脳卒中学会は、2019年3月、脳卒中の患者に対して24時間365日治療が可能な「一次脳卒中センター(PSC)」の施設要件を制定しました。日本循環器学会と協同で行っている「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」の一環として行われたもので、これによって、実際の医療施設の認定が始まりました。

◆脳卒中(脳出血、脳梗塞)は、発症すると速やかに治療を受ける必要があります。治療までに要する時間が勝負、といわれるほど、回復の程度や予後の後遺症の軽重などが、決定づけられる一面があります。

◆とくに脳梗塞では、血栓溶解薬のt-PA(組織プラスミノーゲンアクチベーター;アルテプラーゼ)という薬を発症まもない超急性期に静脈内投与する必要があります。一刻も早く血管を詰まらせている血栓を溶解して、脳の血流を再開させることが回復を左右するからです。そのため、発症から4.5時間以内に投与することが投与適応の条件となっており、さらに早ければ早いほどよいとされています。

◆たとえt-PA静注療法以外の適応条件を満たしていても、治療が遅れて時間的な条件を満たせずに、この治療が受けられないケースもみられました。そういった症例を少しでも減らせるようにと、一次脳卒中センターの認定制度が発足しました。

◆一次脳卒中センターは、地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日体制でいつでも脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中の担当医が速やかにt-PA静注療法を含む治療を開始できる施設、と定義されています。さらに、t-PA静注療法ができるだけでなく、専門の脳卒中チームや脳卒中専用の病棟や病床などの「脳卒中ユニット(SU)」を備えた病院が、センターとして認定されます。

◆加えて、カテーテル治療によって脳内の血栓を取り除く「血栓回収療法」が常時可能な「血栓回収脳卒中センター」、手術を含む脳卒中全般の治療が行える「包括的脳卒中センター」の認定制度も整えて、いずれも早期開設をめざしています。

◆背景には、わが国の脳卒中による死亡者数が年間約11万人もおり、そのうち脳梗塞が約6万人におよんでいることがあります(厚生労働省平成30年人口動態統計)。医療技術は向上しているため、速やかに処置できれば救える命、健康を回復できるケースも少なくありません。

◆今後は、大きな病院や脳卒中専門医の不足している地域について、大学病院などと連携して遠隔診療でt-PA静注療法が行える病院を増やすことも検討中だということです。どこにいても速やかに治療が受けられる態勢づくりが進められています。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳/2020年7月9日)

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