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正しい位置にありますか? あなたの子宮

子宮下垂や子宮脱は出産経験のある女性に多く発症し、不快感や腰痛、膀胱炎を伴うなど、生活に大きな支障をきたすことがあります

子宮の位置がだんだん下がってきて、腟から飛び出てしまうという病気があるのをご存知ですか?「恥ずかしくて人に言えない」という人が多いため、あまり知られていませんが、予防や治療法を確認しておきましょう。

◆「子宮下垂(かすい)」とは、子宮が本来の位置より下がってしまっている状態。「子宮脱(しきゅうだつ)」とは、子宮の一部が腟から飛び出た状態です。

◆子宮が下がってくると、膀胱(ぼうこう)が圧迫されて、頻尿になったり、逆に尿が出にくくなるなど、日常生活にも影響がおよびます。尿漏れなどにより、安心して外出しにくいという人も少なくありません。

◆40代以降、高齢になるほど患者さんは増えていきますが、婦人科と泌尿器科のはざまに位置する病気のため、的確な治療を受けられないまま、人知れず悩んでいる女性も多いようです。

◆具体的な症状としては、飛び出た子宮の一部が下着とこすれて赤くただれてしまったり、常に下腹部に違和感があるなど、すっきりしない不快感が続きます。横になって寝ているときは脱出していなくても、立ち上がって動いているうちに、子宮が飛び出てきて、歩きにくくなるということも。

◆おもな原因は、出産や加齢によって骨盤内の臓器を支えている骨盤底筋群が緩んでしまうことです。出産回数が多いと、それだけリスクが高くなります。また、肥満や便秘もお腹に圧力がかかるので、リスクファクターの1つにあげられます。

◆産後できるだけ早い時期から、骨盤底筋群を鍛える体操をすることは、将来の子宮下垂、子宮脱の予防につながります。立った状態、座った状態、あおむけに寝た状態など、さまざまな体勢で、肛門に力を入れて、ぎゅっと縮めたり、緩めたりをくり返します。電車で立っているときに、毎日ひと駅分行うだけでも、骨盤底筋はずいぶん鍛えられます。

◆治療は、婦人科や産婦人科、泌尿器科などで相談しましょう。近年は、女性泌尿器科を設置している医療機関も増えています。子宮脱専用のリングやサポーターなどを装着する方法もあります。

◆重症の場合は、下がってきた子宮を手術によりメッシュで支える方法なども行われており、患者さんの負担が軽い治療として注目されています。恥ずかしがらずに、早めに医療機関に相談してみましょう。

(監修:岐阜大学病院 泌尿器科 増栄孝子/2011年6月27日)

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