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我慢するより受診を 皮膚が赤く腫れて熱をもっている

細菌感染による炎症が考えられる。早期に治療をして、重症化を防ぐことが大切

日に焼けたり、ぶつけたりしたわけでもないのに、皮膚が赤く腫れて熱を持ったり、痛みが出たりしたときは、できるだけ早く皮膚科を受診してください。皮下の組織に細菌が入って、丹毒(たんどく)や蜂窩織炎(ほうかしきえん)といった化膿性の炎症を起こしていることが考えられます。

◆丹毒は、おもに溶連菌が傷口から侵入して、皮膚の浅い部分(真皮)に起きる化膿性炎症です。顔や頭、四肢などに起こりやすく、皮膚が赤くなって腫れて盛り上がり、正常な部分との境界がはっきりするのが特徴です。腫れた部分は熱を持っていて痛みがあり、水疱や小さな膿疱(うみの入った袋)ができることもあります。

◆蜂窩織炎は、おもに黄色ブドウ球菌が傷口から侵入して起こる化膿性の炎症で、真皮から、真皮より深い皮下組織に生じます。ひざから下に起こりやすく、皮膚が赤くなって痛み、かたいしこりとなって表面がオレンジの皮のように見えることもあります。しかし、丹毒と違って、正常な部分との境界ははっきりしません。足指の間にできた水虫の傷口がもとで、足先や足の甲に蜂窩織炎が広がることもまれにあります。

◆丹毒では、溶連菌が産生する毒素のため発熱や寒気などの全身症状を伴うことも少なくありません。早期にペニシリン系抗菌薬による治療を行なう必要があります。蜂窩織炎も、発熱や寒気、頭痛などを伴うことがあり、抗菌薬による治療が必要ですが、比較的軽症ですむこともあります。しかし、どちらの場合も治療が遅れると、細菌がリンパや血液に乗って全身に広がり、髄膜炎や敗血症などが起こり、命に関わることもあります。

◆いずれにしても、丹毒なのか蜂窩織炎なのかの見きわめには、専門医の観察や血液検査、細菌培養検査などが必要です。何もしないで放っておくと、やがて内部の組織が壊死してしまったり、化膿した皮膚に潰瘍(かいよう)ができたりする危険もあり、重症化すると入院して治療しなければなりません。両者とよく似た病気に壊死性筋膜炎という、さらに緊急を要するものもあります。

◆皮膚が赤くなって腫れたり、熱を持ったりしている場合は、放置しないで、できるだけ早く受診し、医師の指示どおりに治療を受けることが大切です。
(2010年10月21日)

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